1997 Fiscal Year Annual Research Report
側頭葉てんかんの多様な病理組織像とてんかん原性に関する研究
Project/Area Number |
09877267
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
柿沼 健一 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (50283015)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 正 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (60291358)
森井 研 新潟大学, 脳研究所, 助手 (20230089)
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Keywords | temporal cpilepsy / cortical dysplasia / hippocampal sclerosis / MRI |
Research Abstract |
現在,側頭葉てんかん症例の手術標本に関しての病理組織学的検討を中心に行っている.本年度は側頭葉微小病変14症例に関して,側頭葉外側皮質を含むcortical dysplasia(CD)を主体とした多様なglia,neuronの変化を検討した.さらに1984年までの約20例の側頭葉病変の検索を進め,最近の手術症例で検索できた海馬病変に対し海馬硬化のgrading(Watson,Wylerらによる)と外側皮質におけるCDのgrading(Palminiらによる)を行い,両者の因果関係に関して検討している段階である.今までの検討で明らかなのは,従来,海馬硬化と考えられていた症例でも周辺の側頭葉に程度の差はあるが,CDを伴っている点が興味深い.また高磁場MRIを用いた側頭葉てんかん症例の側頭葉構築異常(特にCD)の検出に関し症例を重ね,前述の病理所見と比較検討していく予定である.
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