1997 Fiscal Year Annual Research Report
炎症性関節病条件下における関節軟骨面のバイオトライボロジー的考察
Project/Area Number |
09877294
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
北野 利夫 大阪市立大学, 医学部, 助手 (50291597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西成 勝好 大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (10254426)
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Keywords | 関節液 / 関節炎 / 蛋白組成 / pH値 / 粘弾性 / 潤滑 |
Research Abstract |
本年度の実施計画に基づき以下の研究を実施した。 1 炎症性関節液の採取 変形性膝関節症、慢性関節リウマチおよび人工膝関節置換術術後患者の罹患膝関節から、診断および治療目的にて関節液を採取した。採取量は25mlから70mlであり、採取後すぐに4℃にて冷蔵保存した。 2 炎症性関節液の組成、pH値の測定 1にて採取した炎症性関節液の組成、およびpH値を測定した。組成として総蛋白量、蛋白分画、血算(赤血球数、白血球数、血小板数、その他)、ヒアルロン酸濃度等を測定した。 3 炎症性関節液の粘弾性の測定 ストレスレオメーターにて採取した関節液の粘弾性の測定を準備中である。粘弾性測定中の温度調節は重要であり、測定結果の信頼性に大きな影響を及ぼす。軟骨関節面の潤滑動態の測定、すなわち、疑似関節液環境下での関節面の摩擦係数の疑似関節液成分組成およびpH値による変化についても関節面の温度調節が重要であり、その予備調査を実施した。
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