1997 Fiscal Year Annual Research Report
突発性難聴・遅発生内リンパ水腫における坑内耳抗体・出退とステロイド反応性の検討
Project/Area Number |
09877330
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
鈴木 幹男 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (00226557)
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Keywords | 突発性難聴 / 遅発生内リンパ水腫 / 坑内耳抗体 / ステロイド |
Research Abstract |
突発性難聴新鮮例15例,陳旧例10例,遅発生難聴5例,若年性一側聾10例の患者から同意の上,血清を採取した.また突発性難聴新鮮例を中心としてステロイド治療をおこない,発症直後,1ヶ月後,6ヶ月後,1年後に血清を採取した.この血清を用いてラット内耳抽出液との間でWestern Blottingをおこなっている.一部の症例で抗内耳抗体が見つかったため,ラットの内耳切片上で,陽性部位を確認しているが,現在まで陽性所見はみられなかった.さらに,症例の経過を追うとともに,組織学的検討を追加してゆく.また陽性部位の局在を詳細に検討するため,免疫電子顕微鏡検査を導入して検討する予定である.研究成果の発表はさらなる検討を行った上でおこなう予定である.
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