1999 Fiscal Year Annual Research Report
Fas-Fasリガンドによるアポトーシスが前房内免疫環境に与える影響
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09877337
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川島 秀俊 東京大学, 医学部・附属病院・分院, 助教授 (30169718)
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Keywords | Fas / Fasリガンド / B6lpr / B6gld / IRBP / TUNEL染色 / アポトーシス / 実験的ぶどう膜炎 |
Research Abstract |
FasおよびFasリガンドがそれぞれ欠如しているB6のmutantマウスであるB6lprとB6gldマウスに、mIRBP peptide(DG11)により実験的ぶどう膜炎をひきおこし、その炎症の程度を解析し、FasおよびFasリガンドの眼炎症におよぼす影響を調べた。その結果、Fasが欠如しているB6lprマウスは、浸潤細胞がいつまでも炎症を継続しているためか、ぶどう膜炎が強く生じていた。また、Fasリガンドが欠如しているB6gldマウスではぶどう膜炎が生じなかった。その理由に関しては、現在解明中である。TUNEL染色による組織検査では、ぶどう膜炎をおこしている眼球内の随所において、浸潤細胞にアポトーシスが認められ、炎症の程度の制御に関わっていることが伺い知れた。B6lprマウスにおいてその傾向がやや少なかった。以上より、アポトーシスというプロセスが、眼内における免疫環境に多大な影響を及ぼしている可能性が示唆された。
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[Publications] H.Kawashima, et al.: "Etleits of Fas-Fas L system on the severity of EAV in rodents"Jichi Medical School Journal. 22. 304-305 (1999)
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[Publications] P.Mi, D.S.Gregerson & H.Kawashima: "Local regulation on Immune responses -cornal endothelial cells alter Tceil activation and cytokine production"Cytokine. (1999)
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[Publications] 川島 秀俊: "角膜内皮と免疫担当細胞"日本眼科紀要. (印刷中). (2000)