1997 Fiscal Year Annual Research Report
Differential displayによる歯周病原因菌遺伝子の検出
Project/Area Number |
09877366
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
栗原 英見 広島大学, 歯学部, 教授 (40161765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日野 孝宗 広島大学, 歯学部, 助手 (20274102)
竹本 俊伸 広島大学, 歯学部, 助手 (00236506)
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Keywords | 歯周病 / 歯周病関連菌 / Differential display / 歯周病診断 / 細菌検査 |
Research Abstract |
歯周ポケット内細菌の中には培養が著しく困難なものが多く、さらには、現在でも培養不可能な細菌が、70%を占めるともいわれている。これら培養不可能な細菌の中で、歯周病の原因と考えられる細菌を検出するために以下の研究を行った。 1)広島大学歯学部付属病院第二保存科来院患者のうちで、過去6ヶ月間抗生物質投与、抗菌剤投与および歯科治療を受けていない患者12名を選択した。これら患者の同意のもとに、治療開始前に歯周ポケット内から歯肉縁下プラークを採取し、-80℃で凍結保存した。同時に、ポケット内細菌検査、血清中の歯周病原因菌に対する抗体価および歯周組織検査を行い、患者の歯周炎の病態を分類した。 2)プラーク内は,細菌のほか、アメーバ、真菌、剥離上皮、好中球、赤血球などの細胞や多糖体などの基質が混然一体となった状態であるため、この中から細菌DNAだけを純粋に抽出する方法を検討中である。 3)サンプル中には、血球細胞や上皮細胞由来のヒトDNAの混在が避けられないことが考えられる。歯周炎が発症、進展することにより、歯肉縁下プラーク中のヒト細胞も著しく増加する。これらヒト細胞由来のDNAのオーバーラップを除去するため、現在、細菌に選択的なプライマーを検討中である。 本研究は健常者と歯周病患者の歯肉縁下プラークサンプルを比較したDifferential display法により、培養不可能な歯周病原因菌の遺伝子を同定することを最終目標としており、今後さらに研究を進める予定である。
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Research Products
(1 results)