1997 Fiscal Year Annual Research Report
スプリントに付与する咬合接触の違いが下顎頭に及ぼす影響
Project/Area Number |
09877383
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
山本 一道 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (70291771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 和佳 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (90201706)
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Keywords | 顎関節症 / スプリント / 下顎頭位 |
Research Abstract |
本研究の目的はスプリントに付与する咬合接触の違いが、顎関節症患者の下顎頭に及ぼす力の方向、及びその大きさに及ぼす影響について測定する。 それによって、下顎頭の偏位によって引き起こされると考えられている顎関節症の各症状を軽減、または消失する事のできるスプリントの調整方法を確立することである。 平成9年度は下顎頭位の変化を記録する装置を開発することにあてた。使用する装置は下顎頭の微妙な動きを簡便に捉えるためパントグラフとした。下顎頭の変位方向や移動量を測定しやすいよう上弓に描記板を下弓に描記針を取り付け、その後、描記板上に印記用シールを貼り下顎頭の軌跡を記録する。同装置は精密に作製したバイトフォークを介して、各被験者の上下顎歯列に装着する予定である。 平成10年度は下顎頭記録装置が出来しだい被験者を集め、データーを収集する予定である。スプリントは臨床で用いられている形態を使用し、これらのスプリントに咬合接触を変化させていく。そして、これらの条件下にて交合させたときの下顎頭の偏位について調べる。このとき重要なのは咬合力の規制についてであるが、節電図を用いて咬筋より原波形を導出し被験者にビジュアルフィードバックを利用して10%、50%、100%で行う。
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