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1998 Fiscal Year Annual Research Report

顎裂部へ移植された腸骨海綿骨の質的変換についての研究

Research Project

Project/Area Number 09877387
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

石井 正俊  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (70212826)

Keywords口唇口藍裂 / 骨移植 / 動物実験 / BMP / 顎裂
Research Abstract

ニホンザルを用いて、ヒト顎裂部を忠実に再現した両側性人工顎裂モデルを作製し、顎裂部への二次的骨移植に関する研究を行った。その成果は1998年10月8日の第43回日本口腔外科学会総会において発表した。このモデルは、X線学所見で顎裂部骨欠損部は自然修復せずに、断端の骨の連続性はみられずそれぞれ皮質化していた。また鼻口腔屡は自然閉鎖せず顎裂部に残存し、痩孔部は上皮化して鼻腔粘膜と口腔粘膜とが連続しておりヒト顎裂部を再現できた。
そこで本モデル8頭、16顎裂を用いて両側性人工顎裂への二次的骨移植を行った。一側へは脛骨海綿骨骨髄を移植し対照群とし、反対側にはrhBMP-2を移植した。rhBMP-2移植側においては今回は8顎裂のうち3顎裂でrhBMP-2単独、3顎裂でrhBMP-2と自家骨骨髄を3:lに、2顎裂でrhBMP-2と自家骨骨髄を1:1に混合,したものを用いた。
結果:術後のX線所見より、対照側の自家骨移植群;8顎裂のうち7顎裂に良好な骨架橋形成がみられたのに対し、rhBMP-2移植側のうち、rhBMP-2単独群では3顎裂の1顎裂に僅かな骨形成がみられた。またrhBMP-2:自家骨骨髄が3:lの群では3顎裂中2顎裂に僅かな骨形成が、1顎裂に骨架橋がみられた。2顎裂のrhBMP-2:自家骨骨髄がl:1の群では1顎裂に骨架橋がみられた。
今後は骨架橋形成がみられたrhBMP-2と自家骨骨髄が1:1の群を中心にして、移植骨およびrhBMP-2の経時的な変化、確実な骨架橋形成へ向けての条件の特定、臨床応用に耐え得る骨架橋の形成を目標に実験を進めていく方針である。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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