1998 Fiscal Year Annual Research Report
培養唾液腺細胞を用いた唾液腺の増殖に関する基礎的研究
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09877388
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
上田 実 名古屋大学, 医学部, 教授 (00151803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村松 嘉子 名古屋大学, 医学部, 助手 (50182134)
村松 喬 名古屋大学, 医学部, 教授 (00030891)
重富 俊雄 名古屋大学, 医学部, 助手 (80273225)
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Keywords | 培養唾液腺細胞 / アミラーゼ / ヌードマウス |
Research Abstract |
昨年度までの結果を踏まえ、ラット顎下腺細胞を用いて唾液腺細胞の培養を行った。培養上清液の採取については、培養唾液腺細胞の機能測定後、行うこととした。 唾液腺細胞の機能的なマーカーとしては、アミラーゼを用いin vitro,in vivoでその機能を検討した。in vitroの検討は、培養液中に分泌されるアミラーゼ量を測定した。in vivoの検討は、ヌードマウス背部皮下にコラーゲンスポンジを担体として培養唾液腺細胞を移植1週間後、同部の貯留液中のアミラーゼ量を測定した。両実験とも、約2000IU/lのアミラーゼが検出され、本実験における培養唾液腺細胞の唾液腺細胞特有の機能が保持されていることを確認した。 本年度の結果より、来年度は、大量の培養唾液腺細胞の作製および培養上清液の採取を行い、分泌因子の検索を行う予定である。また、培養唾液腺細胞を用いて、既知の細胞増殖因子や生理活性物質の作用を検討する予定である。
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