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1997 Fiscal Year Annual Research Report

活性型癌遺伝子導入ヒト口腔癌株からのリンパ行性高転移株の分離と転移関連分子の同定

Research Project

Project/Area Number 09877389
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

島田 桂吉  神戸大学, 医学部, 教授 (70010204)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 奥 尚久  神戸大学, 医学部・附属病院, 医員
Keywords口腔扁平上皮癌 / 癌遺伝子 / リンパ節転移 / 高転移株 / ras
Research Abstract

1.「研究目的」ヒトの癌では、転移が頻繁に見られるのに、動物実験腫瘍で転移を効率よく作成することは難しく、転移モデルの開発は遅れていた。しかし、それを解決するきっかけとなったのがFidlerに代表されるメラノーマ細胞を用いた血行性高転移モデルの確立である。それに比して、リンパ節転移モデルの開発は大変遅れているのが現状である。口腔癌の顎下部や頚部リンパ節転移は日常臨床の場において良く経験するが、口腔癌におけるリンパ行性高転移モデルは国内外を問わず皆無である。我々は種々の口腔癌細胞株をヌードマウスの舌に移植し、約80%の生着率を得たが、その後、経時的にマウスを屠殺しリンパ節転移の有無を観察したが、転移は認められなかった。よって、転移にかかわる分子を同定するためには安定して転移能を示す癌細胞株と、造腫瘍性はあるが転移しない細胞株のペアが絶対必要であると考えられることより、今回リンパ行性高転移株の分離を目的としている。
2.「研究計画」対数増殖期にあたる各種口腔癌由来細胞株に、大阪大学医学部分子生理化学講座高井義美教授より供与されたpcDSR α rasval12及びpSV2neoをリン酸カルシウム法にて腫瘍細胞に導入し、その後G418(Geneticin)にて癌遺伝子の導入された細胞をセレクトし、その後ヌードマウスの舌に同所性移植し、リンパ節転移が高率に起こるクローンのセレクトを行なう。
3.「研究成果」各種口腔癌由来細胞株に、pcDSR α rasval12及びpSV2neoをリン酸カルシウム法にて腫瘍細胞に導入し、PCR direct dideoxy sequencing法を用いてrasの変異体が正しく導入されているかどうかの確認を行い、導入を認めました。また、現在細胞内で変異体が癌遺伝子産物を過剰発現しているかどうかをウエスタンブロット法にて確認中であります。今後ス-ドマウスの舌に同所性移植し、リンパ節転移が高率に起こるクローンのセレクトを行う予定です。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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