1997 Fiscal Year Annual Research Report
細胞培養法を利用したゲルセミウムアルカロイドの生産研究
Project/Area Number |
09877414
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
相見 則郎 千葉大学, 薬学部, 教授 (30009170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池上 文雄 千葉大学, 薬学部, 助教授 (90159608)
斉藤 和季 千葉大学, 薬学部, 教授 (00146705)
北島 満里子 千葉大学, 薬学部, 助手 (60195261)
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Keywords | Loganiaceae / Gelsemium elegans / Gelsemium sempervirens / Cell Culture / Callus / Alkaloid / Indole / Biosynthesis |
Research Abstract |
マチン科ゲルセミウム属植物Gelsemium elegans, G. semperviresの葉・茎部についてカルス誘導を行った。 (1) Gelsemium elegansについて B5固型培地(Sucrose 2%, pH5.5)に2, 4-Dichlorophenoxyacetic acid (2, 4-D, 10^<-45>〜10^<-7>M)、Kinetin (Kin, 10^<-5>〜^<-7>M)を様々な濃度の組み合わせで添加した培地上、23°C、遮光下にてカルス誘導を試みた。1〜2カ月でカルスは誘導されたものの、同培地上(10^<-5>_M2, 4-D-10^<-7>_MKin, 10^<-6>_M Kinなど)での継代培養では十分な成長が認められなかった。次に、B5固型培地(Sucrose 3%, pH5.8)に変えたところ、1カ月程でカルス誘導され、10^<-5>_M2, 4-D-10^<-7>_M Kin, 10^<-6>_M 2,4-D-10^<1-6>_M Kin添加培地などにおいて成長がみられた。 (2) Gelsemium sempervirensについて B5固型培地(Sucrose 2%, pH5.5)に2, 4-D(10^<-4.5>〜10^<-6>_M)、Kinetin (10^<-5>〜10^<-7>_M)を様々な濃度の組み合わせで添加した培地上、23°C、遮光下にてカルス誘導を行った。G.elegansと比較してカルス誘導に必要な期間が短く、2週間から1カ月でカルスは誘導された。10^<-4.5>_M2, 4-D-10^<-6> or 10^<-7>_M Kin,10^<-6> _M2,4-D-10^<-6> or 10^<-7>_M Kin添加固型培地などにおいて成長がみられた。更に、同培地条件にて振とう培養を試みた。 つづいて、10^<-5>_M2, 4-D-10^<-6> or 10^<-7>_M Kinを添加した固型・液体培地、10^<-6>_M2, 4-D-10^<-7>_M Kin添加液体培地などを用いて培養を行ったGelsemium sempervirensカルス(約12g)についてTLC、HPLCを用いて含有成分の分析を試みた。カルスをメタノール抽出後、アルカロイド処理により、粗塩基8.3mgを得、TLC、HPLCによりSempervirineの存在を明らかとした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 相見則郎: "図説 正倉院薬物" 柴田承二, 3 (1998)
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[Publications] 相見則郎: "知への世界へどうぞ" 丸山工作, 2 (1998)