1997 Fiscal Year Annual Research Report
複雑系としてのがん患者と家族の病気体験及び看護職員の介入
Project/Area Number |
09877477
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
遠藤 恵美子 北里大学, 看護学部, 教授 (50185154)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹村 華織 北里大学, 看護学部, 助手 (80265727)
新田 なつ子 北里大学, 看護学部, 講師 (10172727)
斉藤 亮子 北里大学, 看護学部, 講師 (40276168)
稲吉 光子 北里大学, 看護学部, 助教授 (60203212)
|
Keywords | がん患者と家族 / 病気体験 / 看護介入 / 複雑系 / 質的研究 / マ-ガレット・ニューマン(Margaret Newmon / パターン(pattern) / トランスフォーメーション(transformation) |
Research Abstract |
平成9年度の研究目的は、1、研究協力者を含んだ研究グループ内で複雑系という概念の共通理解と倫理面に関する共通認識を目指した学習会を持つこと、2、研究計画書を作成し、倫理的な側面からの承認を得ること、3、パイロット・スタデイを実施することの3点であった。 1、学習会は毎月開催した。複雑系についてはグループ内で学習し合い、一応の共通理解が得られたが、今後さらに継続して学習する必要がある。研究に伴う倫理的な配慮についても理解し合ったが、これはこれから実践の中で試されることになる。 2、詳細な研究計画を作成した。研究への参加者となる患者と家族については、日本の文化を考慮し、家族の中で主婦が癌を診断されている場合から始めることにした。研究計画については、病院長と関係部署の責任者の承諾を得た。 3、パイロット・スタデイを始めているが、患者と家族員に同時に合うための時間的調整が難しく、データの収集は必ずしも順調ではない。この点はこの研究の特色と考えて地道に進めていくことが必要である。 次年度は、パイロット・スタデイの結果を踏まえて本研究に進んでいく予定である。
|