1998 Fiscal Year Annual Research Report
複雑系としてのがん患者と家族の病気体験及び看護職員の介入
Project/Area Number |
09877477
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
遠藤 恵美子 北里大学, 看護学部, 教授 (50185154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹村 華織 北里大学, 看護学部, 助手 (80265727)
新田 なつ子 北里大学, 看護学部, 講師 (10172727)
斉藤 亮子 北里大学, 看護学部, 講師 (40276168)
稲吉 光子 北里大学, 看護学部, 助教授 (60203212)
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Keywords | がん患者と家族 / 病気体験 / 看護介入 / 複雑系 / 質的研究 / マーガレット・ニューマン(M.Newman) / パターン(pattern) / トランスフォーメーション(transformation) |
Research Abstract |
平成10年度の研究目的は、前年度に実施したパイロット・スタデイに基づき研究計画書を修正して、本研究に進むことであった。実施した内容および研究結果はほぼ以下の通りである。 1、 研究計画書を修正し、フィールドとして北里大学病院および北里大学東病院の承認を得た。 2、 研究対象は、婦人科系癌の主婦とその家族のみならず、肺癌、下部消化器系癌、血液系癌を診断された主婦とその家族にまで拡大して、10名の参加者を得た。そして、看護介入として、研究者はがん患者・家族とパートナーシップを組み、30回以上にわたるインタビューを行った。 3、 研究結果として、参加者のほとんどが、自分たちの現在の困難な状況の中にも意味を見い出し、これからの人生に対する方向をつかんだ。患者・家族のパートナーとなった研究者も各々に新しい発見をした。 4、 この看護介入は、がん患者・家族が困難な状況を克服するのに役立つと考えられるが、その効果に関連する幾つかの因子も明らかになった。 5、 第13回日本がん看護学会学術集会にてパイロット・スタデイを発表する。また、国際看護婦協会100年記念学術集会(ロンドン)に対して本研究発表を応募し、受け入れられている。
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