1997 Fiscal Year Annual Research Report
眼精疲労の低減を目的とするコンピュータディスプレイ方式の研究
Project/Area Number |
09878074
|
Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
前田 純治 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (00002311)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 幸司 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (00179269)
|
Keywords | ディスプレイシステム / 眼精疲労 / フォント表示 |
Research Abstract |
本研究は、現行のコンピュータシステムにおいて眼精疲労を低減するディスプレイ方式を研究することを目的としていた。このため本研究においては、文字の入力とともにカ-ソルの周りの一定領域のフォントのみを、適切な大きさに自動的に拡大表示するというディスプレイ方式をソフトウェアにて実現することを目指す。個々の使用者に最も見やすい型と大きさのフォントで拡大表示することにより眼の疲労を最小化するとともに、カ-ソルの移動に追随して次々と局所的領域においてフォントの大きさが変わるために、眼の焦点調節機能が働き、眼精疲労が効果的に減少することが期待される。 平成9年度においては、主要設備備品であるパーソナルコンピュータにおいて、カ-ソルの動きに追随してその周囲の一定の局所領域のフォントのみを、自動的に拡大表示するディスプレイシステムを、開発用ソフトウェアを用いて設計、製作した。このとき、前田が主に設計を担当し、鈴木が主に製作を担当した。本研究システムにおいては、フォントの拡大表示を使用するか使用しないかの選択可能とした。これにより、それぞれのパーソナルコンピュータにおいて、現行のディスプレイ方式と本研究のディスプレイ方式との比較研究が可能となる。 今後の研究計画としては、拡大表示するフォントの型および大きさを選択可能とすること、すなわち、現存する代表的な日本語フォントの中から、比較的視認性が良く、最も効果的に眼精疲労を低減する可能性の高い漢字フォントの型と大きさを決定すること、および、フォントを拡大表示する局所領域の大きさを選択可能とすること、すなわち、眼精疲労の低減に最適な局所領域の大きさの決定することが考えられる。
|