1997 Fiscal Year Annual Research Report
畜産・食品加工業廃棄物の高効率嫌気性メタン発酵に関する研究
Project/Area Number |
09878111
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
張 振亜 筑波大学, 農林工学系, 講師 (20272156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 孝昭 筑波大学, 農林工学系, 教授 (40015665)
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Keywords | 食品加工廃水 / 嫌気性メタン発酵 / メタン菌培養 / 微量金属塩 |
Research Abstract |
標記の課題について、2.8Lのジャーファーメンタを用いて、溶液を2Lで実験を行った。実験をNo1リアクタとNo2リアクタの二組を平行に運転させた。初期の微量金属塩濃度は0.1mL/L(従来の微量金属塩濃度)に設定した。実験開始後、pH、メタン生成速度およびメタン菌密度などのパラメータは2倍以上の設定HRT期間で定常状態を継続した時点で、No2発酵槽に15mL/Lの微量金属塩濃度に変え、比較実験を開始し、メタン生成速度およびメタン菌体密度の測定を行った。 下記の結果が得られた。 1.HRT : 20日、有機酸負荷 : 500mL/Ldayの場合に、従来のメタン発酵法と比べ、メタン生成速度およびメタン菌体密度はそれぞれ1.43倍と1.61倍に高められた。 2.同じ有機酸負荷においても、HRTの違いによって微量金属塩の効果は異なる。従来の微量金属塩を使用した培地の結果と比較する時、微量金属塩の添加効果は投入液の酢酸濃度が高い(HRTの長い場合)ほど効果が高いと考えられる。 3.酢酸分解系メタン菌に対して、有機酸基質濃度、pH等の条件を満たせる場合に、微量金属塩濃度の最適化は顕著な効果を持っていることを明らかにした。 来年度には、さらなる従来メタン発酵の有機酸負荷(1.2g/L・day)より高い有機酸負荷においての実験を行う必要があると考えられる。
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