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1998 Fiscal Year Annual Research Report

微生物による新しい硝酸アンモニウム排水処理法の開発

Research Project

Project/Area Number 09878114
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

青木 健次  神戸大学, 農学部, 教授 (60031225)

Keywords排水処理 / 窒素除去 / 硝酸アンモニウム / 混合培養 / Enterobacter属 / 全窒素量 / 全炭素量
Research Abstract

閉鎖海域内の富栄養化対策として、工場排水や生活排水中の窒素除去は緊急の課題となっている。本研究は、微生物を活用して、希土類酸化物の生産過程で生成する硝酸アンモニウム(硝安)排水中の効率的な窒素除去法を確立することを目的とする。本年度は以下の結果を得た。
0.1%NH_4NO_3を唯一の窒素源、グルコースを唯一の炭素源とする培地を用いて、NH_4^+とNO_3^+の両者を除去する菌株の分離を試みた。好気培養においてNH_4^+を完全に消失させ、かつNO_3^-を最も減少させたNH-1′-6株を得た。純粋分離を行い、3菌株(NH-1′-6-1、NH-1′-6-2、NH-1′-6-3)を得た。3菌株の菌学的性質を検討し、3株をEnterobacter属と同定した。
Enterobacter spp.NH-1′-6-1、NH-1′-6-2、NH-1′-6-3は、単独菌としてはいずれも、NH_4NO_3を完全には消失させなかった。そこで、NH-1′-6-1、NH-1′-6-2、NH-1′-6-3の3株を混合して嫌気培養を行い(混合培養)、NO_3^-が完全に消失した時点で好気培養に切り替えたところ、NH_4^+を19%まで減少させることができた。
この混合培養において、培地中の全窒素量を最終的に11%まで減少させることができた。消失した窒素はN_2ガスおよび菌体内の窒素成分として培地中から除去されたと考察した。また、全炭素量は培養開始後7日目に培地中から完全に除去されることがわかった。
今後は、さらに濃度の高いNH_4NO_3を含む液体から、窒素を除去する菌株の検索および変異株の育種を行う予定である。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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