1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09878134
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
泉井 桂 京都大学, 農学研究科, 教授 (20025414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠崎 真輝 京都大学, 農学研究科, 助手 (80115857)
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Keywords | アサガオ / 暗処理 / cDNA / フロリゲン / 茎頂 |
Research Abstract |
1)典型的な短日植物であり、子葉の段階で、ただ1回の暗処理によって花芽を誘導するアサガオ(品種ムラサキ)を研究材料として用いている。先に、いくつかのプロテインキナーゼ阻害剤が低濃度で花成誘導を阻害することを見いだしていたが、今回さらに投与時期を検討した結果、スタウロスポリンやK252aは茎頂での花成刺激の受容を特異的に阻害することが示唆された。植物のSRKはチロシンではなく、セリン/スレオニンをリン酸化することが知られているので、この知見はSRKの関与を示唆するものである。 2)cDNAライブラリーの構築:アサガオの発芽後5日目の芽生えを多数準備し、暗処理(16時間、26°C)後、明条件下で23°Cにて24時間おいて花成が開始されたとみられる時期に、それらから茎頂を採取した。1回につき400株を用いて新鮮重量で約1gの茎頂を得た。この調製を6回行って、えられた茎頂からRNAを調製し、さらにpolyA-rich RNAを約20μgを得た。さらに、暗処理を行わず、その他の条件をすべて同一にした芽生えについても計2400株から茎頂を採取し、同様にpolyA-rich RNAを得た。 3)現在、得られたpolyARNAを用いて二種類のcDNAライブラリーを作成中である。
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