1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09895016
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
高橋 武重 鹿児島大学, 工学部, 教授 (20041543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 忠 名古屋大学, 難処理人工物研究センター, 教授 (50023172)
五十嵐 哲 工学院大学, 工学部, 教授 (90005538)
増田 隆夫 京都大学, 工学研究科, 助教授 (20165715)
宮本 明 東北大学, 工学研究科, 教授 (50093076)
新山 浩雄 東京工業大学, 工学部, 教授 (70016533)
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Keywords | 触媒活性劣化 / 反応工学的体系化 / 固体酸触媒 / 金属触媒 / 脱硫触媒 / 活性劣化理論 / 活性劣化マニュアル |
Research Abstract |
触媒の活性劣化に対する研究は重要であるにもかかわらず、これを系統的に行ったものは、少なかった。その理由の一つは、この研究は個々の研究者が計画しても研究できる範囲が限られているためである。本企画調査研究では、化学工学会を主な活躍の場とし、活性劣化に興味をもつ11名の研究者がそれぞれの研究で経験した事例を持ち寄り、その集大成を行うことを目的として研究を行った。そして、この研究の最終目標を大学で触媒について学んだ経験のある企業の研究者であれば、容易に使うことができる活性劣化マニュアルを作成することとした。 平成10年1月23日に工学院大学新宿校舎で活性劣化に関するシンポジウムを開催し、上記の10名の研究者の他にプラント製造企業で活性劣化について研究している技術者を、講師としなり、活性劣化マニュアルに記載する事項について発表し、参加者との意見交換を行った。当日の聴衆は、化学工業、石油精製業、石油化学業、触媒メーカ、自動車メーカから家電メーカまで多岐にわたり、出席者数は120名を超え、この分野に対する関心の強さをあらためて知らされた。本シンポジウムで使用した予稿集を添付するが、現在でも企業の技術者あるいは大学の研究者から配布の請求が来ている。 本研究に参加した研究者から、このシンポジウムを将来とも継続したいとの声が多く、数年後に目標の活性劣化マニュアルを作ることを目標に触媒化学の研究者を含めて研究を行うこととなった。この研究は単に1年間の調査に止まらず、将来に種を蒔いたと考えられ、目標を達成したと考えている。
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