2011 Fiscal Year Annual Research Report
多糖類とポリフェノールの相互作用の解明と新規機能素材の開発
Project/Area Number |
09F09315
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
曽根 良昭 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LAWAL Olayide 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 多糖類 / ポリフェノール / カルボキシメチルセルロース / 物性 / SEM |
Research Abstract |
カルボキシメチルセルロースを二または多官能性ジグリシジルエーテルにより架橋しハイドロゲルを作成し、架橋剤の鎖長およびエポキシ基の数のハイドロゲルの特性に対する影響を調べた。水、尿、尿素、スクロース、アスパルテーム溶液中での膨潤は、架橋剤の鎖長が長くなると増加し、架橋剤のエポキシ基の数が増加すると減少した。二官能性ジグリシジルエーテルにより架橋しハイドロゲルの方が多官能性ジグリシジルエーテルにより架橋したハイドロゲルより牛血清アルブミンの受容保持能力が高く、また速いリリースを示した。この研究では牛血清アルブミンをモデル物質として使用したが、他の生理活性物質などのコントロールドリリースの基礎的な知見を与えるものである。合成物質では長期間使用などで問題が出る可能性もあるので、食品のテクスチャモディファイヤーとしても用いられているガラクトマンナンとセルロースとの混合ゲルの構造とレオロジー特性およびこのゲルからの生理活性物質のリリースに関して研究中である。さらに、セルロースとビアルロナンとの混合ゲルについても検討する予定である。西アフリカ産の5種類のコメの澱粉の構造とレオロジー特性を調べた。走査電子顕微鏡観察により澱粉の粒径は1.5~6.1μm,x線回折では2θ=15.1°に単一ピーク、17.1°および18.1°に2重ピーク、23.12°に別のピークを示した。これらの構造とレオロジー特性との関係を調べ、生理活性物質担体としての可能性を検討する。
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