2009 Fiscal Year Annual Research Report
ナノテクノロジーを利用した革新的血管再生治療法の開発
Project/Area Number |
09F09358
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西山 伸宏 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WU Shourong 東京大学, 大学院・医学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ドラッグデリバリー / siRNA / 遺伝子治療 / 虚血性疾患 / 血管再生 |
Research Abstract |
本研究では、血管新生のキーファクターであるHypoxia Inducible Factor-1α(HIF-1α)のプロテアソーム分解を掌っているProlyl Hydroxylase Domain-2(PHD-2)をsiRNAでノックダウンすることによって、HIF-1αを安定化させ、HIF-1α下流のVEGF等の血管新生因子群の発現上昇を促すという新規コンセプトに基づくsiRNAを利用した血管再生治療を確立することを目指しているが、本年度は、培養細胞に対してPHD2-siRNA発現プラスミドを遺伝子導入することに伴う遺伝子発現変化を定量PCRによって評価した。マウス筋芽細胞C2C12細胞に対してnormoxiaおよびhypoxia条件下でFuGene6を用いて上記のプラスミドの遺伝子導入を行ったところ、co-transfectionしたhypoxia応答性プロモータ(5×HRE)を有するルシフェラーゼ発現プラスミドの遺伝子発現上昇が確認され、血管新生因子として知られるVEGF, Ang-1, HGF, FGF2に加え、グルコーストランスポーター1(Glu-1)、ヘムオキシゲナーゼ1(HO-1)の遺伝子発現の上昇が確認された。これらの遺伝子発現上昇は、hypoxia条件下においてさらに顕著であることも明らかになった。さらに、VEGF,HGF,FGF2,HO-1,Ang-1の発現に関しては、Western blottingによるタンパク質レベルでの発現上昇も確認された。ここでHIF-1の下流遺伝子ではないFGF2の遺伝子発現が上昇したことは非常に興味深く、今後詳細なパスウェイの解明が必要である。以上の結果は、PHD2-siRNA発現プラスミドの導入が血管再生に非常に有効であることを示唆する結果であるものと考えられる。
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Research Products
(16 results)