2010 Fiscal Year Annual Research Report
高機能電極触媒に向けたメソポーラスPt系合金の階層的構造設計
Project/Area Number |
09F09611
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
山内 悠輔 独立行政法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, MANA独立研究者
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WANG Liang (独)物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, 外国人特別研究員
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Keywords | メソポーラス材料 / メソポーラス白金 / 電極触媒 / ナノ多孔化 |
Research Abstract |
Wang Liang研究員は,高機能電極触媒に向けたメソポーラス白金系合金の階層的構造設計という目標を掲げ,白金のナノ構造化を研究してきた.平成22年度では,特に,コアシェル型のナノ粒子の合成に着目してきた.コアとなる材料としては,金やパラジウムなどの金属に着目しそれらのナノ粒子を作製する.そして,その周りにナノポーラス構造化した白金の層で被覆する.コアシェル型の粒子は,ナノポーラス白金粒子と比べ,非常に高いメタノール酸化反応に対する活性を示した.これは,コア金属のサポートにより,反応中のナノレベルの白金粒子の凝集を抑制し,さらにコア金属との界面に形成するヘテロ界面構造が大きく寄与していることによると考えられる.このように,白金の表面積を向上させるばかりでなく,他の金属との融合により,新しい電極触媒の開発につながることを示した. さらに,最近では,シリカナノ粒子を用いて,ナノポーラス白金の中空構造の作製に成功している.シリカナノ粒子の周りにナノポーラス化した白金を被覆し,その後シリカコアをエッチングにより,溶解させる.このように内部に中空構造を作ることで,内部と外部両面からのゲスト種のアプローチが可能となり,高い拡散性を実現することができる.
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Research Products
(3 results)