2011 Fiscal Year Annual Research Report
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09F09812
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
石川 徹夫 独立行政法人放射線医学総合研究所, 放射線防護研究センター, 主任研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NORBERT KAVASI 独立行政法人放射線医学総合研究所, 放射線防護研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | ラドン / トロン / 子孫核種 / 被ばく評価 |
Research Abstract |
自然放射線源による被ばく線量のうち、ラドンによる被ばくはかなりの割合を占めることは世界共通の認識である。とりわけ屋内環境のラドンに関しては、制御可能な線源として考えられており、欧米ではラドン濃度に関して規制値が設定されている。しかしながら被ばくの直接の原因となるのはラドンではなく、ラドンが壊変してできるラドン子孫核種(固体粒子として存在)である。すなわち、ラドンガスを吸入しても大部分が即座に呼気で排出されるのに対して、固体粒子は吸入するとかなりの割合で呼吸気道に沈着するためである。また、ラドンと同様に環境中に存在しているトロンに関しては、今まであまり知見がなかった。トロンに関しても、トロンガスそのものよりもトロン子孫核種濃度が被ばく評価にとって重要である。このようにラドン・トロン子孫核種は、被ばくの直接の原因となる物質であるものの、それらを直接測定することはラドン・トロンの測定に比べて技術的に難しかった。 昨年度までの研究で、ラドン・トロン子孫核種の簡易測定法の開発をほぼ終了した。この測定法はパッシブ型と呼ばれ、測定中は測定器を設置(放置)しておくだけで良く、電力などを必要としない。数か月の設置期間が終了後に測定器を分析することによって、設置期間中の平均的なラドン・トロン子孫核種濃度を評価可能である。本年度は研究の最終年度であることから、調査結果のとりまとめ及び結果の公表に重点をおいて研究を実施した。具体的には、ハンガリーにおけるラドン・トロン子孫核種測定データ、及び関連する環境因子などのデータを取りまとめ、さらにはラドン・トロン(子孫核種)に起因する線量評価のとりまとめも行った。この結果、原著論文2報、及び学会発表4件を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の目的は、ラドン・トロン子孫核種測定法の開発とその応用による高精度な線量評価であった。測定法はほぼ開発が終了し、いくつかの場所で実際に測定・線量評価を実施しており、おおむね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題で開発したラドン・トロン子孫核種の簡易測定法(測定器)の開発はほぼ終了し、いくつかの地域で測定器の実地運用も実施している。今後はより多くの地域に本測定法を適用し、線量評価を行っていきたいと考えている。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Effect of radon measurement methods on dose estimation2011
Author(s)
N.Kavasi, Y.Kobayashi, T.Kovacs, J.Somlai, V.Jobbagy, K.Nagy, E.Deak, I.Berhes, T.Bender, T.Ishikawa, S.Tokonami, J.Vaupotic, S.Yoshinaga, H.Yonehara
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Journal Title
Radiation Protection Dosimetry
Volume: 145
Pages: 224-232
DOI
Peer Reviewed
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