2009 Fiscal Year Annual Research Report
昆虫モデルを用いたコレステロール代謝関連遺伝子の機能解析
Project/Area Number |
09J00203
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
吉山 拓志 University of Tsukuba, 大学院・生命環境科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 発生・分化 / コレステロール / ショウジョウバエ / 発生タイミング / ステロイドホルモン / エクジソン |
Research Abstract |
コレステロールは、前胸腺から分泌される脱皮ホルモンであるエクジソンの主原料であるが、前胸腺細胞へのコレステロール取り込み機構についての詳細は不明のままである。平成21年度に申請者は、前胸腺細胞におけるリポタンパク質受容体の同定を目指し、以下の研究を行った。リポフォリン(昆虫リポタンパク質)受容体の候補遺伝子として、哺乳類のリポタンパク質受容に関わるLDL型受容体やHDL型受容体の相同遺伝子、およびコレステロール結合領域を持つ遺伝子をショウジョウバエゲノム中から探索した。得られた遺伝子群について前胸腺における発現を調べ、7つの遺伝子が前胸腺で高い発現を示す事を明らかにした。これらの遺伝子についてRNAi法により前胸腺特異的に機能を抑制したところ、npclaおよびmegalinの二つの遺伝子について、発育タイミングへの影響が見られた。特に顕著な影響が見られたnpclaについて、カイコ培養細胞に遺伝子導入し精製カイコリポフォリンの取り込み実験を行っている段階である。
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