2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J00757
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
増田 皓子 Kyoto University, 大学院・理学研究, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 太陽黒点 / 太陽観測衛星ひので / Swedish Solar Telescope / CLASPロケット / 偏光解析装置 / 国際情報交換(アメリカ) / 国際研究者交流(オスロ) |
Research Abstract |
本年度提出した交付申請書には研究実施計画として4つの目標を掲げた。(1)修士論文の内容を英語論文にまとめ、出版する(2)アメリカNational Solar Observatoryの研究者との共同観測の結果を論文にまとめ、投稿する(3)ノルウェーオスロ大学への3ヶ月滞在と、共同研究(4)国立天文台でのLyαロケット実験のための装置開発の4つである。それぞれ、目標がどこまで到達されたか述べる。 (1)の修論内容の出版は、夏までに目標を設定し、実際2009年9月にAstrophysical Journalに掲載された。太陽観測衛星ひのでを用いた詳細な太陽黒点の磁場と微細構造の比較を調べた、独自の研究である。(2)のNational Solar Observatory/Dunn Solar Telescopeで観測されたデータの解析論文は、2010年2月にSolar Physics Journalへ投稿し、現在改訂作業を進めている。(3)ノルウェーオスロ大学への滞在は、予定通り9月から12月までの3ヶ月間行ない、スペインのSwedish Solar Telescopeでの観測にも参加した。3週間の観測期間中、一度も黒点が現れなかったため当初予定していた黒点ではなくスピキュールの解析に携わった。解析した結果は受け入れ教官であるMats Carlsson氏が論文にまとめている。スピキュールの解析は、オスロ滞在中にほぼ全て終了している。(4)Lyαロケット実験は、2009年12月にNASAへプロポーザルを提出するにあたり、CLASPロケット実験という正式名に決定した。私はCLASPに載せる偏光解析装置の設計と開発を担当し、年に4回行なわれた分子科学研究所・極端紫外光研究施設での紫外光を用いた実験にすべて参加した。設計に必要なデータは集まっており、今年度中にフライトモデルの試作品を制作する。
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Research Products
(6 results)