2011 Fiscal Year Annual Research Report
精細管上皮に発現する新規細胞間接着分子Ceacam6-Lの研究
Project/Area Number |
09J01324
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
栗尾 仁之 九州大学, 農学研究院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | CEACAM6-L / Sertoli cell / immunoglobulin superfamily |
Research Abstract |
当該年度は平成20年度までに申請者が単離したラット精巣における新規細胞間接着分子として予測されるcarcinoembryonic antigen-related cell adhesion molecule 6-long (CEACAM6-L)について解析を行った。 CEACAM6-Lの機能解析を行うため、CEACAM6-Lを発現させた哺乳類培養細胞の蛍光顕微鏡解析を行ったところ、CEACAM6-LはCEACAM6-L発現細胞間の接着部位に局在することが判明した。哺乳類培養細胞にGFP融合CEACAM6-L及びRFP融合CEACAM6-Lを共発現させたサンプルを用いて共免疫沈降法を行ったところ、CEACAM6-Lが細胞内において同種相互作用していることがわかった。さらに膜不透過性クロスリンカーによる複合体構造解析を行った結果、CEACAM6-Lは同一細胞上でシスダイマーを形成し、細胞間で同種分子間結合していることが示唆された。 CEACAM6-Lが細胞間で同種分子間結合していることをより詳細に解析するため、カイコ培養細胞を用いてCEACAM6-L組み換えタンパク質を作製した。CEACAM6-Lを発現させた哺乳類培養細胞をCEACAM6-L組み換えタンパク質存在下で培養した結果、CEACAM6-L発現細胞上特異的にCEACAM6-L組み換えタンパク質が結合していた。 CEACAM6-Lについて平成20年度までに得られた結果と当該年度に得られた結果から、CEACAM6-Lはラット精巣精細管に形成される特殊な細胞間接着装置、apical ectoplasmic specializationの新規細胞間接着分子であり、セルトリー精子細胞間を同種trans 4量体を形成してアンカリングしていることが示唆された。
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Research Products
(14 results)