2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J02177
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
HORN Theara Osaka University, 経済学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 効率性計測の新しい指標 / 水道の需要 / 水道のデータベース |
Research Abstract |
21年度では実施した研究の成果が以下である。 1.水道事業の効率性分析に向け、今まで調査した研究論文を整理し、また日本や海外の水道事業の運営に関する統計や資料も収集し整理を行った。 2.水道サービスの需要の度合い計測するために、カンボジアでヒヤリングやアンケート調査を行った。集まったデータを用いて、水道の需要の所得や価格弾力性などを推計し、低所得国において良質な水道へのアクセスを可能とするためには、補助金やインフラの整備が必要であることを客観的に明らかにした。現在、論文をまとめる段階にある。 3.現在、日本の厳しい自治体の財政運営の下に、水道事業にも効率的で効果的な運営が求められている。これまでにいくつかの研究が行われてきた。しかしながら、これらの研究では、給水量などを指標として用いて水道事業の効率性を計測する上で重要となる、水質の考慮がなされていなかった。なぜなら、水源の質が悪い場合には、多くのコストがかかると考えられるからである。水道事業の効率性の分析において、良質な水を維持するために、今まで用いられた指標に加えて的効率性の計測指標として、浄化度合いの指標を考慮し的新たな分析を行った。 その結果は今後の水道事業の効率性の分析において、新たな視点を提供するものである。この論文は第66回の日本財政学会において報告され、大阪大学のDiscussion Papers in Economics and Businessとして広く公表された。
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Research Products
(3 results)