2009 Fiscal Year Annual Research Report
新規分離共生培養装置を用いたGMOからnon-GMOへの新機能付与法の開発
Project/Area Number |
09J02920
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
三浦 夏子 Kyoto University, 農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | non-GMO / 分離共培養 / 細胞改変 / タンパク送達 / 複合微生物系 / シグナル誘起 / GMO / 分離共生培養装置 |
Research Abstract |
実験計画に基づいてnon-GM生物改変のための新たな手法開発を手がけると同時に、分離共培養の実施にかかわる現象解明・GM微生物の機能解析を行った。具体的には、(1)分離共生培養容器を用いて酵母の性フェロモンの分泌によるシグナル誘起を解析可能であることを示し、装置の有用性を確認した。(2)non-GM生物改変に向けて細胞付着/内部標的化ドメインの選定を行い、細胞内へのタンパク送達について検討を開始した。(3)実施計画三年目の遺伝子を用いない培養細胞の改変に向けて、細胞培養・改変のための周辺環境を新たに整備した。(4)将来的に分離共培養の解析対象となりうる複合微生物系による疾患である、歯周病原因菌の解析を行った。(5)non-GM微生物を装置内で改変する役割を果たすGM微生物である機能性酵母の解析を行うことにより、最適な分離培養条件について検討を行った。以上の成果について分子生物学会(横浜、12月9日)、IFPT'6(The Sixth International Forum on Post-genome Technologies、北京、9月17日)での報告につながる成果を得、IFPT'6では発表が評価されてポスター賞を受賞した。 以上の結果により、本研究で用いている分離共生培養装置を用いて自然界の現象を解析可能であるという可能性と、装置内でGM生物によりnon-GM生物を改変するための基礎的な条件検討を行うことができた。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
三浦夏子, 林絵理, 植田充美
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Journal Title
変異タンパク質およびタンパク質ドメインを用いたshort RNAの回収、分離技術,『シングルセル解析の最前線』(神原秀記,松永是,植田充美 監修)(シーエムシー出版)
Pages: 142-148
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