• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

生体内におけるT細胞の恒常性破綻と免疫疾患の発症機序の解明

Research Project

Project/Area Number 09J03133
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

〓馬 正樹  北海道大学, 大学院・医学研究科, 特別研究員(DC1)

KeywordsIL-17 / IFN-γ / CD8+T細胞 / SOCS3 / エピジェネティクス
Research Abstract

免疫系の中枢を担うT細胞は、外界からの異物の排除のためにエフェクター細胞へと分化した後も、異なるエフェクター細胞へと再分化するような高い可塑性を有している。実際、type1免疫応答によって産生されるIFN-γはIL-17を産生するtype17免疫細胞の誘導を著しく抑制する。しかしながら、私はCD8+T細胞依存的大腸炎モデルにおいてIL-17とIFN-γを同時に産生するIL-17/IFN-γ-double positive CD8+T細胞の存在を見出しており、これはこれまでの知見に照らし合わせてもその誘導メカニズムは説明できない。これまでに、このIL-17/IFN-γ-double positive CD8+T細胞が、Tc17細胞にIL-12を加えることによって高頻度にこの細胞群を誘導することができ、これらがtype1、type17免疫応答のマスター転写因子であるT-bet、RORγtを同時に発現していることを明らかにしてきた。そこで今回、私はこの細胞群の誘導メカニズムの検討を行った。IL-17産生細胞は本来、IL-12のシグナルが入るとIFN-γの産生が誘導され、IFN-γ/STAT1経路を介してSTAT3の活性を抑制するSOCS3が発現する。このことによりIL-17産生が抑制されて結果的にIFN-γsingle positive細胞へと分化することが知られている。しかしながら、IL-17/IFN-γ-double producing CD8+T細胞ではSocs3のプロモーター領域が転写抑制性のエピジェネティック修飾を受けているためにその発現が抑制され、IFN-γ/STAT1シグナルが入ってもSTAT3の活性化が阻害されないためにIL-17とIFN-γが同時に産生されるということを明らかにした。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] IL-17/IFN-γ double producing CD8+T (Tc17/IFN-γ) cells : A novel cytotoxic T-cell subset converted from Tc17 cells by IL-122011

    • Author(s)
      Masaki Tajima, et al
    • Journal Title

      International Immunology

      Volume: 23 Pages: 751-759

    • DOI

      10.1093/intimm/dxr086

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] IL-17/IFN-γ共陽性CD8+T細胞誘導におけるSocs3遺伝子のエピジェネティック制御2011

    • Author(s)
      但馬正樹, 他
    • Organizer
      第40回日本免疫学会総会・学術集会
    • Place of Presentation
      幕張メッセ・千葉県
    • Year and Date
      2011-11-28

URL: 

Published: 2013-06-26  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi