2009 Fiscal Year Annual Research Report
ナノインプリント法を用いたLSPRセンサの開発と多成分生体分子計測への応用
Project/Area Number |
09J03300
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中元 浩平 University of Tsukuba, 大学院・数理物質科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | プラズモン / 光ナノインプリント / マイクロフルイディクス / 抗原抗体反応 / 表面プラズモン共鳴 / ナノホールアレイ |
Research Abstract |
近年研究が盛んに行われているプリズムを利用した表面プラズモン共鳴(SPR)法は低濃度の疾病マーカーをその場で測定可能という利点がある一方で、今以上の安価、小型な装置を作製することは、光学系の問題から困難であった。今回我々はより簡便な光学系で従来のSPR法と同様の測定なLSPR法に注目し、簡便に大面積のサンセ表面を構築可能なナノインプリント法を用いて、多検体生体分子計測を目指したLSPRセンサの作製を行った。はじめにナノインプリントに用いる精密たグラッシーカーボンモールドを作製した。作製したモールドでインプリントを行う際、数十ナノメートルオーダーの形状を制御するため、光硬化性ポリマーの種類、紫外光露光時間などの条件を検討した結果、ポリウレタン糸のポリマーを用いることで、耐久性と柔軟性を持ち合わせた基板を作製することを可能とした。形状は走査型電子顕微鏡及び原子間力顕微鏡を用いて評価した。ポリマーの膨潤もしくは収縮は確認されず、正確に形状が転写できていることが確認できた。次に、作製した局在プラズモン素子の深さ方同を変化させたときの特性変化を調べた。その結果、深さを浅くするほどシャープな吸収ピークを得られることが確認された。また、深さを50nmに統一した後、ホールの中心間距離を変化させることで、さらなる感度の向上を目指した。測定の結果、中心間距離が600nmの時、可視光領域での生体分子測定において最適の感度が得られた。
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Research Products
(14 results)