2009 Fiscal Year Annual Research Report
Rho標的蛋白質mDiaによる細胞分裂時骨格分子制御及び個体におけるその生理的役割
Project/Area Number |
09J03839
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
渡邉 定則 Kyoto University, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | 細胞質分裂 / Rho GTPase / mDia |
Research Abstract |
本研究では、Rho GTPaseの標的蛋白質であるmDia2の(1)分裂細胞での局在・機能制御機構と(2)個体における生理的役割について解析した。(1)(1)RhoGEFであるEct2をRNAiにより枯渇した時のmDia2の局在解析により、またRhoに結合しないGFP-mDia2を用いた局在解析及びmDia2枯渇計細胞の細胞質分裂表現型回復実験により、mDia2の分裂期の機能と局在がRhoにより制御されること、(2)GFP-mDia2の様々なdeletion変異体の分裂期の局在解析により、mDia2のN末、C末部分計がそれぞれ分裂溝とセントラルスピンドル及びミッドボディへの局在し、N末はRho結合ドメインのGBDを欠いたものでも分裂溝に局在すること、(3)GBDを欠くN末断片を用いた結合因子探索実験により、anilinがmDia2の新規結合分子であること、(4)リコンビナント蛋白質を用いた蛍光偏向実験により、anillinのN末部分がmDia2に直接結合し、その結合はmDia2の分子内阻害結合と競合するものであること、(5)mDia2の結合ドメインを欠いたanillin-GFPを用いたanillin枯渇細胞の細胞質分裂時の局在・表現型回復実験により、anillinとの結合がmDia2の細胞質分裂での局在と機能に重要であることを明らかにした。(2)現在、E2ACreマウスとの交配により、全身性のmDia2欠損マウスの作出を行っており、mDia2欠損ヘテロマウスの作出までは完了している。それらを交配させ、mDia2欠損ホモマウスが得られ次第、個体内の細胞分裂・発生でのmDia2の役割の解析を行う予定である。
|
Research Products
(2 results)