2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J03870
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今西 一太 The University of Tokyo, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 言語学 / アミ語 / 文法 |
Research Abstract |
6月にフランス・オッソワで行われた第11回国際南島語族学会(11th International Conference on Austronesian Linguistics)においてアミ語の統語論(三項動詞)に関する口頭発表を行った。また、同時期に東京大学言語学研究室の紀要、『東京大学言語学論集』に"Nominal marking and pronominal system in Amis"と題した論文を投稿し、受理された(刊行済み)。 9月に台湾において一カ月弱の現地調査を行った。この調査では主に複文に関する調査を行った。その結果は以下に書くように研究会発表、論文と言う形で公にした。 11月に日本言語学会第139回大会(於・神戸大学)において、ドイツ語の統語論(疑似抱合)について口頭発表を行った。12月には東ユーラシア言語研究会(於・青山学院大学)において、9月の調査で調べたデータをもとにアミ語の複文に関する発表を行った。その結果をもとにして論文を作成、Language and Linguistics in Oceaniaという雑誌に投稿し、受理された(2010年刊行予定)。 また、12月に行われた国際文法記述シンポジウム(International Symposium on Grammar Writing、於・東京外国語大学)において、アミ語の文法記述における問題点について発表を行った。このシンポジウムには海外から著名な学者が何名も参加しており、非常に有益な助言を受けることができた。 3月に今年度二回目の現地調査を行うため台湾を訪れた。研究会参加などの都合があり、短め(3週間弱)の調査となった。この調査ではテキストデータの収集と書き起こしの作業を主に行い、様々な録音データおよびテキストを集めることができた。データの分析及び発表は今後行う予定である。
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