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2009 Fiscal Year Annual Research Report

初期生殖細胞を制御するRNA蛋白質複合体の同定と機能解析

Research Project

Project/Area Number 09J05542
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

荒牧 伸弥  Kyoto University, 医学研究科, 特別研究員(PD)

Keywords始原生殖細胞(PGC) / RNA結合蛋白質 / blimp1 / stella / germ cell competence / マウスエピブラスト / マウス胚 / 細胞分化
Research Abstract

初期生殖細胞を制御するRNA蛋白質複合体の同定と機能解析を行うにあたっては、RNA結合蛋白質とRNAの複合体を回収して、生化学的および分子生物学的な手法によりRNA結合タンパク質の標的RNAを明らかにすることが必要である。そのためには、前述した解析方法に耐えうるマウス始原生殖細胞(PGC)が必要であるがマウス個体からそのような大量のPGCを回収してくることは現実的に困難である。そこでin vitroでa大量のPGCをエピブラストから誘導する必要がある。エピブラストから機能的なPGCを誘導する培養系は近年確立されたため、本年度はまずエピブラストからPGCを誘導する培養系の再現と確立を行った。胚日齢6日のマウスの胚を分離し、続いてエピブラストのみを単離した。単離後、成長因子であるBMP4、LIF、SCF、EGF、BMP8bを添加した培地で培養したところPGCマーカーであるBlimp1およびstella陽性の細胞が出現したことからPGCの誘導系の確立に成功した。次により安定した供給源とするためにはエピブラストがどのように生殖細胞系列への分化能(germ cell competence ; GC)を獲得するかを解明する必要がある。そこでPGCが出現しないWnt3欠損型の変異マウスのエピブラストを用いてその解析に着手した。Wnt3欠損型マウスのエピブラストからは前述の5つの成長因子を加えた培養系で生殖細胞マーカーの発現が誘導されなかったことからWnt3欠損型のマウスはGCを欠損していることが分かった。そこでこのWnt3欠損型のエピブラストを培養する際にリコンビナントWnt3aを前述した5つの成長因子に加えて培養したところ、生殖細胞マーカーであるblimp1およびAP陽性の細胞の出現がレスキューされた。このことからWnt3がエピブラストにGCを与えている因子であることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks]

    • URL

      http://www.med.kyoto-u.ac.jp/J/grad_school/introduction/1103/

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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