2000 Fiscal Year Annual Research Report
インドから中国への仏教美術の伝播と展開に関する研究
Project/Area Number |
10041019
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
宮治 昭 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70022374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川原 育子 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 助手 (10262825)
山岸 公基 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (90242792)
定金 計次 京都市立芸術大学, 美術学部, 助教授 (40135497)
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Keywords | 仏教美術 / 菩薩像 / 半跏思惟像 / 摩崖仏 / 変化観音 / パキスタン / スワート / ガンダーラ |
Research Abstract |
本研究は、インド亜大陸で成立し、形成された仏教美術がどのように中国に伝播し、その過程において、歴史的・民族的な背景のもとに変容し、また展開したかを具体的かつ実証的に跡づけ、その様相を明らかにすることを目的とした。 平成12年度(2000年9月1日〜9月31日)は研究代表者および分担者がパキスタン北部の調査を行った。主な調査地・調査対象は以下のとおり。インダス川上流のシャテイアール、チラス・デリー、チラスII、チラスI、タルパンI、II、IIIなどの線刻画を調査。ギルギット考古局保管の出土品、カルガ摩崖仏、ナプル・ストゥーパ、ハンゼル・ストゥーパ、ガニシュ線刻画、アラム・ブリッジ線刻画など。スワートではシャコーライ摩崖仏、ブトカラI、スワート博物館、ブトカラIII、パーンル摩崖仏とストゥーパ址、ダングラム、ロイ・バンル、ジャハナバード摩崖仏、ディール博物館、アンダンデリー、チャトパット、ガレガイ摩崖仏、グンバトナ、ニモグラム、ナジグラム、サイド・ストゥーパ、シャンガロウ摩崖仏など。ガンダーラでは、タフティ・バーイ、ペシャーワル博物館、ペシャーワル大学考古博物館、マルダン博物館、ジャマール・ガリー、タレリなどを調査。またタキシラ考古博物館、ジャウリアーン、モーラ・モラードゥ、ダルマラージカーの仏教寺院址のほか、シルカップ、シルスフ、ジャンディアールなどを調査。ラホール博物館、カラチ国立博物館の作品を収蔵庫のものを含め調査。 なお、平成12年度冬(2001年1月5日〜16日)には宮治は単独で、北インドのサンゴール遺跡と博物館、チャンデイガル博物館、ラクナウ博物館などの調査を行った。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 宮治昭: "塔の源流-インドの仏塔-"朝日百科 国宝と歴史の旅. 8号. 10-11 (2000)
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[Publications] 宮治昭: "ガンダーラ"季刊文化遺産. 10号. 30-35 (2000)
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[Publications] 宮治昭(共著): "シルクロードキジル大紀行"日本放送出版協会. 219 (2000)
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[Publications] 宮治昭(共著): "阿修羅を究める"小学館. 151 (2001)