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1998 Fiscal Year Annual Research Report

北西海岸インディアンの開発人類学的研究

Research Project

Project/Area Number 10041029
Research Category

Grant-in-Aid for international Scientific Research

SectionField Research
Research InstitutionHokkaido Tokai University

Principal Investigator

岡田 淳子  北海道東海大学, 国際文化学部, 教授 (80050780)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 益子 待也  金沢学院大学, 文学部, 教授 (30209423)
岡田 宏明  北海学園大学, 人文学部, 教授 (50002283)
Keywords北西海岸インディアン / メトラカトラ / アラスカのチムシアン / 伝統と近代 / 開発と先住民
Research Abstract

1. アンカレッジおよびケチカンで、先住民社会の現状と地方自治体の施策に関して、アラスカ先住民文化センター等の施設を観察し、現地の研究者と情報および意見の交換を行った。
2. アネット島メトラカトラ・インディアン・コミュニティーに21日間滞在し、観察と聞きとり調査を実施した。アネット島の住民は、1887年以来、教育に力を注ぎ、住民独自の判断で経済的発展を続けてきた。10数年前からは、チムシアンの伝統的な文化を受けつぎ、伝統と近代の融和にも努めている。
3. 我々の滞在中に、コミュニティー創設111年を記念し、カナダのB.C.州からチムシアン族の長老を招待し、住民のほとんどが参加して盛大なポトラッチが行われた。チムシアン語の聖歌をはじめ、第4世代の踊り手によるダンスも披露され、30余種にのぼる伝統的な料理が供されるなど、新しいチムシアン文化の創造を感じさせる式典であった。
4. 最近、木材や水産物の価格の低迷により、経済が低滞傾向にある中で、アネット島の住民は、観光業者の事業とは異なり、文化遺産を活用した町おこしの観光に取組み、好評を拍している。
5. 住民たちはまた、ケーブル・テレビを利用し情報の伝達に資するなど、他のインディアンの集落と比べて高水準の生活を創出しているが、さらに沿岸警備隊の協力を得て、道路の建設を進めるなど明るい未来を感じさせる。
6. チムシアンの故地カナダB.C.州のプリンス・ルパートやオールド・メトラカトラの比較が今後の課題として残されている。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 岡田 宏明: "開発と北方先住民" 北海学園大学開発研究所編「北海道開発の視点・論点」. 3-10 (1998)

  • [Publications] 岡田 淳子: "メトラカトラへの道" 北海道東海大学教育開発研究センター所報. 9. 95-102 (1997)

URL: 

Published: 1999-12-13   Modified: 2016-04-21  

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