1999 Fiscal Year Annual Research Report
インドシナ3国の伝統的村落における居住環境と土着技術の比較研究
Project/Area Number |
10041032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Section | 一般 |
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
平山 善吉 日本大学, 理工学部, 教授 (90059189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
盛合 禧夫 東北工業大学, 工学部, 教授 (10085459)
坪井 善明 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (00163874)
上野 邦一 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (70000495)
片桐 正大 日本大学, 理工学部, 教授 (50059515)
小杉 孝行 日本大学, 建築文化研究所, 所員
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Keywords | ベトナム社会主義共和国 / ラオス / カンボディア王国 / 土着技術 / 村落構成 / 建築材料 / 地盤 / 民家 |
Research Abstract |
本年度はカンボジア西北部のシェムリアップ州北スラスラン村の高床住宅、トンレサップ湖沿岸の杭上住宅、ベトナム北部バクニン省ティエンソン県ディンバン社を中心とした地域のディン(亭)、土間式住宅の調査をおこなった。カンボジアでは文化・情報省、アプサラ(アンコール地域遺跡整備機構)の協力を得て調査を実施、ベトナムでは社会科学院、考古学院の協力を得た。昨年に引き続き、カンボジアでは民家の分布と平面解析、大工技術などについて実測、聞き込みを行った。ベトナムでは集落の中心となっているディン(亭、村落集会所)の調査を起点として、各村落の居住環境調査を行った。とくに、亭などの公共建築に関わった大工集団と村との関係資料を収集した。もう一つは、村落集会所(ディン)など木造建築遺構の平面図、断面図、断面詳細図、拓本などである。とくに考古学院の配慮で貴重な写真などを多数撮影し、フォトCD化してベトナム側と共有した。また、ディンバン村のディンには創建時とみられる村人の寄進銘が多数発見され、氏族グループの解明の手かがりをえた。次年度に社会・経済班の協力を得てこれらの氏族グループの追跡を行いたい。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 瀬戸 美紀子: "北寧省ディンバン亭の伽藍と建築構成について"日本大学理工学部学術講演会講演論文集. 43巻. 660-661 (1999)
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[Publications] 重枝 豊: "北寧省ディンバン亭の柱間比率と架構形式について"日本大学理工学部学術講演会講演論文集. 43巻. 662-663 (1999)
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[Publications] 吉岡 いづみ: "北寧省亭榜亭の寄進銘について"日本大学理工学部学術講演会講演論文集. 43巻. 664-665 (1999)
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[Publications] 平山 善吉: "アンコール・ワットの構造力学上の問題考"第1回アンコール・ワット国際シンポジウム予稿集. 第1巻. 67-72 (2000)
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[Publications] 大山 亜紀子: "西方寺の伽藍構成と呼称に関する一考察"日本建築学会大会学術講演梗概集(広島). F2. 179-180 (1999)
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[Publications] 盛合 禧夫: "地質学からみたアンコール・ワット"第1回アンコール・ワット国際シンポジウム予稿集. 第1巻. 51-66 (2000)