2000 Fiscal Year Annual Research Report
米国議会図書館所蔵の日本古典籍の調査・研究及び目録の作成
Project/Area Number |
10041035
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Research Institution | RIKKYO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
渡辺 憲司 立教大学, 文学部, 教授 (00123761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市古 夏生 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (90131515)
揖斐 高 成蹊大学, 文学部, 教授 (70119329)
福田 千鶴 国文学研究資料館, 史料館, 助手 (10260001)
小峯 和明 立教大学, 文学部, 教授 (70127827)
木越 治 金沢大学, 文学部, 助教授 (10109093)
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Keywords | 米国議会図書館 / Jefferson館 / Adams館 / 日本古典籍 / 朝河貫一 / 本田正静 / 和算 / 日本学 |
Research Abstract |
1999年まで、米国議会図書館Jefferson館に移送されてきている日本古典籍17棚のうち、8棚1600点の作業を終了し、今回の目標点数は、残りの約2600点であった(この内には、本田正静氏既調査、主として文学関係目録の628点、和算書目録の500点の点検作業含む)。 2000年8月22日から9月22日まで、13日間、昼夜兼行の作業はきわめてハードなものとなったが、研究分担者並びに研究協力者16名の他、米国側大学関係者・議会図書館図書館員の協力を得て、米国議会図書館アジア部門室においてほぼ目標の調査を行った。 しかし、調査中に、Adams館管理者及びLCの保存課(conservation)が、貴重なもの、保存すべきものとみなしてここの書庫から随時持ち出して行ったものがかなりあるとのことが判明した。 我々の当初の目的は、米国議会図書館所蔵の日本古典籍の全貌を明らかにすることにあった。しかし、上記の如く我々が明らかにし得たのは、全貌の約9割であり、未調査の部分に絵画を中心とした絵巻物関係や特殊コレクションなど貴重書と目されているものがあることが判明した。 帰国後、大学院院生に協力を得て、目録整理作業を行い、4月上旬に、調査分約4200点を中心に、所蔵概要解説を含めた日本古典籍目録を報告書として提出することになった。 猶、米国議会図書館の協力を得て、未調査分を含め、その全体像を明らかにするべく「米国議会図書館日本古典籍目録及び貴重書解題」の出版が予定されている。また、未調査分の調査と、今回の調査過程で明らかになった米国東部地域図書館及び大学図書館の所蔵日本古典籍調査及びイエール大学元教授朝河貫一を始めとする日本学研究の歴史を明らかにすべく基盤研究への申請を行なう予定である。
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