1998 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジアにおける美術教育カリキュラム基礎調査研究-マレーシア.シンガポール.インドネシアの事例-
Project/Area Number |
10041075
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | Field Research |
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
福田 隆眞 山口大学, 教育学部, 教授 (00142761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小平 征雄 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (50113668)
佐々木 宰 北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (40261375)
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Keywords | シンガポール / マレーシア / インドネシア / 美術教育 / カリキュラム / 教員養成 / 教材研究 |
Research Abstract |
本年度の調査はマレーシアとシンガポールを中心に行った。インドネシアについては渡航自粛のため、すでに収集した資料、文献によって調査を進めた。 マレーシアでは、教育省カリキュラム開発センター、マラ工科大学、マラヤ大学、特別教員養成学院、美術専門学校、初等・中等学校、博物館、美術館、更に美術・工芸の工房を対象として、カリキュラムと美術文化について調査を進めた。調査の全般については本年度の「マレーシアにおける美術教育調査報告」としてまとめた。更に、現在以下のような内容に関して研究を継続している。美術教育カリキュラムに関しては、カリキュラム開発センターにおいて、初等・中等教育全般の新しい教育課程を調査し、その分析を行っている。また、教員養成のシラバスについても調査・分析を行っている。初等・中等教育の美術教育教材については、福田が大学美術教育学会のシンポジウムの報告として、マレーシア、シンガポール、インドネシアの内容比較を行った。高等教育の美術教育カリキュラムに関しては、マラ工科大学の資料を基に分析を行っている。情報教育と陶芸教育についてはマラ工科大学の実践をもとに資料の作成を行っているが、情報教育については現段階では顕著な実践は得られなかった。陶芸教育についてはカリキュラム、教材研究と陶芸制作との関連を分析している。また、美術教育に影響を及ぼす美術作品、美術活動についての資料収集、分析を行っている。 シンガポールについては美術教育と情報教育との関連を中心にして調査を行った。教育省、芸術専門学校、初等・中等学校を調査し、美術教育と情報教育の実践を取材した。現在、中等教育での情報教育のカリキュラム及び教材構造について分析を行っている。
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Research Products
(2 results)