1998 Fiscal Year Annual Research Report
Carl Zeissにおける産業研究所と研究開発の誕生:1845-1905
Project/Area Number |
10041091
|
Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
|
Section | Field Research |
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
宮下 晋吉 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (30121619)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兵藤 友博 立命館大学, 理工学部, 教授 (20278477)
|
Keywords | ドイツ / カール・ツアイス / 研究開発 / 光学機器 / 顕微鏡 / 科学技術史 |
Research Abstract |
本研究はCarl Zeissにおける産業研究所とそこでの製品の研究開発を当該国ドイツに出向き調査することを目的としたものである。その目的を掲げ、事前準備をおこなった上で、昨年8月中旬より9月の上旬にかけて、現地に出向き、初年度に意図していたところの成果をほぼ得ることができた。その成果は以下の通りである。(1)オーバーコッヘンにある同社を訪れ、そのミュージアムに所蔵されている顕微鏡や望遠鏡、カメラなどの創設時から現代にいたる光学機器の子細と同じくミュージアムに所蔵されている光学機器の開発資料の実際の調査と収集。(2)同社の会社組織・業績の現状、ならびに医学用顕微鏡の製造ラインの現況についての見学取材。(3)イエナにある同社のアルヒーフ資料、特に紫外線顕微鏡や限外顕微鏡の開発資料の実際の調査と収集、ならびに所蔵資料のカタログの収集。(4)紫外線顕微鏡など、今日の精密顕微鏡の取り扱い・メカニズムの子細、ならびに研究開発陣から開発の実際について取材・聴取。(5)ベルリンならびにボンにある公文書館にあるPTRや教育科学省などの制度史関係の資料の実際の調査と収集。以上が初年度に得た成果であるが、本研究の完成年度たる二年度にまたがり、これらの成果のなかで文字化可能なものについてはまとめの作業に入っている。
|