1999 Fiscal Year Annual Research Report
Car1 Zeissにおける産業研究所と研究開発の誕生:1845-1905
Project/Area Number |
10041091
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
宮下 晋吉 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (30121619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兵藤 友博 立命館大学, 理工学部, 教授 (20278477)
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Keywords | ドイツ / カール・ツアイス / 研究開発 / 光学機器 / 顕微鏡 / 科学技術史 |
Research Abstract |
本研究はCarl Zeiss社における企業内研究所とそこでの光学機器の研究開発の実際について、ドイツにある同社に赴き、資料収集とともにヒアリングをおこなうことを目的としたものである。 第2年度にあたる今年度は、昨年度収集した資料ならびにヒアリングの内容について、研究打ち合わせを随時開催し、解析してきた。ほぼ当初の計画通り、その成果についてまとめることができた。その成果は次の通りである。 (1)Carl Zeiss社所蔵の未公刊資料(手稿・図面・型録等)、とくに1845年から1905年までの光学機器関連の資料カタログの概観。 (2)とくに本研究の中心的課題ともいうべき、紫外線顕微鏡・限外顕微鏡の開発の展開過程に関する資料類の所在の確定と概要。 (3)0berkochen、Jenaにあるミュージアム所蔵の本研究が対象とする関連光学機器の保存状況について。 (4)Carl Zeiss社の企業組織・業績等に関するヒアリングの分析とその概要についての文章化。 (5)Carl Zeiss社の紫外線顕微鏡などの精密光学機器の開発・取り扱い等に関するヒアリングの分析とその概要についての文章化。 (6)国立公文書館にある関係資料の所在の実状について。 以上、Carl Zeiss社における、主に顕微鏡開発の展開のプロセスを中心に、企業内研究所の研究開発のあり方について明らかにすることができた。
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