1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10041100
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | Field Research |
Research Institution | Institute for Developmental Research, Aichi Human Service Center |
Principal Investigator |
渡辺 勧持 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 社会福祉学部, 部長 (00090423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三田 優子 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 社会福祉学部, 研究員 (20261208)
大島 正彦 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 社会福祉学部, 主任研究員 (60142171)
島田 博祐 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 社会福祉学部, 研究員 (40280812)
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Keywords | グループホーム / ノーマライゼーション / 知的障害 / 地域生活 / 収容施設 / 地域福祉 / 発達障害 / インテグレーション |
Research Abstract |
欧米の先進国において知的障害者の住居は、ノーマライゼーション等の理念を背景に1960,1970年代を境にして収容施設からグループホームを中心とする地域の普通の住宅へと変わりつつある。 今年度は、初年度に当たるため収容施設からグループホームへの移行についてスウェーデン、米国、カナダ、オーストラリア、英国の基礎資料を国内で文献、インターネット等で収集し、今後の実地調査への体制を作った。また研究代表者が第一回目の実地調査を英国で行った。脱施設化は1970年代より引き続いて進められており地域移行の中心の住まいはグループホームであり、重度あるいは不適応行動を示す知的障害者にも地域移行への施策が進められている。人口10万人あたりの収容施設人口は、1970年代に米国90人、英国120人、スウェーデン140人程度であるが、1985年には40人~50人へと減少し、その傾向は1990年にも続き50人以下となっている。日本では、1970年には約40人であるが以後、上昇し、1995年には倍の80人程度となっており、欧米の国々に比較して先進国の中で唯一施設入所者の数が増加している。英国の実地調査では、施設入所者数の統計を保健省発行のHealth and Personal Social Services Statistics for Englandによって把握した。施設収容者は1914年の約2千人から1950年代まではほぼ直線的に増加し55,000人となる。収容人数は1960年代後半まで続き、地域のグループホームが増加するにつれて減少し始めている。地域のグループホーム等の住居の利用者数および利用者の状況はHealthand Personal Social Services Statistics for Englandの年度統計書で得ることが出来た。英国ではより重度の問題行動などを有する入所者の地域移行のシステム全体をについて視察した。次年度から、本格的な実地調査を開始する。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 渡辺勧持: "知的障害を持つ人のグループホームの展開" 発達障害研究. 20巻3号. 239-248 (1998)
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[Publications] 渡辺勧持: "「共に生きる」ことに向かって" 教育と医学. 46巻五号. 57-63 (1998)
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[Publications] 渡辺勧持: "グループホームにおける重度知的障害者の生活と援助体制" 発達障害研究. 20巻2号. 132-140 (1998)
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[Publications] 渡辺勧持: "グループホームに期待する" あさみどりの会, 5 (1998)