1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10041107
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | Field Research |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
茅根 創 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (60192548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山野 博哉 東京大学, 大学院・理学系研究科, 日本学術振興会特別研
秦 浩司 (株)海洋バイオテクノロジー研究所, 研究員
阿部 理 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助手 (00293720)
松本 英二 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 教授 (30199864)
米倉 伸之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30011563)
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Keywords | サンゴ年輪 / 古海洋 / 氷期 |
Research Abstract |
研究初年度の本年は,サンゴ礁の環境条件(水温・塩分など)の時間・空間的変動とそれを規定する要因,サンゴの生物的条件とサンゴ年輪記録との関係など,サンゴ年輪を解析するための基礎的調査を,パラオ諸島サンゴ礁とオーストラリアグレートバリアリーフとにおいて実施した. ミクロネシアパラオ諸島では,サンゴ年輪記録解析のために,1998年1月から設置している水温・塩分計の記録を読み出した.また,パラオサンゴ礁礁湖(ラグーン)内の水温・塩分構造を測線沿いに計測した.同諸島では,海水の酸素同位体比を決定する要因を明らかにするために,1998年から現地の海水試料を1ヶ月に2回採取してもらっており,その試料を回収し日本に持ち帰った. オーストラリアグレートバリアリーフ,オルフェウス島において,サンゴ礁環境条件・サンゴの繁殖生態とサンゴ年輪記録との関係を明らかにするために,サンゴの産卵時期と環境条件との関係について調査を実施した.さらにオーストラリア国立大学において,ザンゴ礁年輪の研究者と研究連絡を行なった.同大学における同位体計測,微量金属計測の手法を見学するとともに,彼らのフィールドである西南太平洋と,我々のフィールドである西北太平洋との考えられる相互関係について議論した.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yamano,H.・・・and Kayanne.,H.: "Water circulation in a fringing reef located in a monsoon area:Kabira Reef,Ishigaki Island,Southwest Japan." Coral Reefs. 17. 89-99 (1998)
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[Publications] H.Hata,・・・and Kayanne.,H.: "Carbon flux by suspended and sinking particles around the barrier reef of Palan,western Palau,western Pacific" Limmol.Oceanogr. 44. 1883-1893 (1998)
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[Publications] Kayanne.,H. etc.: "Continuous monitoring system for pCO_2,total alkalinity and total inorganic carbon to eraluate net CO_2 flux of the coastal area" Proccedings of International Workshop on CO_2 Cycling and Metabolism in Coral Reef,19,20 November. 85-87 (1998)
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[Publications] 阿部理・三ッ口 大裕・松本 英二: "サンゴ年輪から読みとる大気・海洋相互作用の変動性" 気象研究ノート. 191. 15-34 (1998)
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[Publications] Hanaki,K.,・・・and Kayanne.,H.: "Global Warming:The Potential Impacts on Japan" Springer-Verlag.Tokyo., 131-163 (1998)