1998 Fiscal Year Annual Research Report
チベット高原上空大気の化学過程:エアロゾル表面過程を含むオゾン消失を中心として
Project/Area Number |
10041115
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | Field Research |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岩坂 泰信 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (20022709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
〓 知本 中国科学院, 安微光学機械精密研究所, 教授
石 広玉 中国科学院, 大気物理研究所, 教授
長田 和雄 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (80252295)
松永 捷司 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (60022729)
柴田 隆 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (70167443)
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Keywords | チベット高原大気 / チベットオゾン極小 / チベット成層圏エアロゾル |
Research Abstract |
平成10年度は、チベットのラサ市を中心に対流圏から成層圏にいたる大気化学観測を中国科学院大気物理研究所、チベット気象局、および中国気象科学研究院大気科学研究所と共同で行なった。 ライダー観測装置をはじめ大型の観測器材を清寧からラサ市まで陸路輸送するとともに振動に弱いものを航空機で運び込んだ。平成10年の5月から観測基地の建設を開始し、6月から予備的な観測に入った。8月及び10月にはオゾンゾンデの放球も実施された。10月下旬には1998年の日本及び中国側の観測を終了した。 地表面付近の観測は、チベット気象局の構内および近くにある農業気象試験場の構内においておこなわれた。チベット特有の日変化や強い太陽放射の影響を受けたと考えられる現象がエアロゾル粒子の数分布やエアロゾルの化学組成に見られた。 ライダーおよびオゾンゾンデの観測では「チベット高原の強い上昇流が関与していると考えられる圏界面付近でのエアロゾル濃度の増加」あるいは「グローバルな大気運動とリンクした可能性の高い独特の化学過程の成層圏高度における発生」などを示唆する結果が得られた。詳細な解析は次年度も継続して行なう。 平成11年度も引き続き観測を継続するとともに、周辺地域での観測網の展開の可能性を探る予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Y.Iwasakaほか7名: "Atmospheric particles in Asia-Pacific region" Global Environmental Research. 2・1. 47-55 (1998)
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[Publications] I.Moriほか4名: "Chemical characteristics of free troposheric aerosols" Atmospheric Environment. 33・5. 601-609 (1998)
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[Publications] I.Moriほか2名: "Chemical reaction during the coagulation of ammonium sulfate" The Science of Total Environment. 224・1. 87-91 (1998)
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[Publications] Y.Iwasakaほか7名: "Concentration of aerosol particles in the Asian continental" J.Aerosol Science. 29・s1. s507-s508 (1998)
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[Publications] D.Zhang and Y.Iwasaka: "Morphology and chemical composition of individual dust particles" J.Aerosol Science. 29・s1. s217-s218 (1998)
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[Publications] M.Nishikawaほか5名: "Characterization of carbonecious aerosols in china" J.Aerosol Science. 29・s1. S233-s234 (1998)