1999 Fiscal Year Annual Research Report
中国の環境保全に関する日本からの効果的な技術移転の研究
Project/Area Number |
10041133
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
高橋 礼二郎 東北大学, 素材工学研究所, 助教授 (30006051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大村 泉 東北大学, 経済学部, 教授 (50137395)
張 興和 東北大学, 素材工学研究所, 助手 (40292271)
八木 順一郎 東北大学, 素材工学研究所, 教授 (20006050)
北條 祥子 尚絅女学院短期大学, 教授 (90005033)
秋山 友宏 国立宮城工専, 機械工学科, 助教授 (50175808)
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Keywords | 中国経済 / 環境汚染 / 技術移転 / 石炭 / 鉄鋼業 / 環境保全 / 硫黄酸化物 / 窒素酸化物 |
Research Abstract |
1980年以降の中国における経済成長はめざましく、1978-93年の工業生産の伸び率は14.2%にもなっている。この高度成長の結果として環境汚染物質や廃棄物の排出量が著しく増大した。中国における石炭の消費量は世界の32%(1993年)にあたり、最大の消費地域である。しかも、中国の石炭は硫黄含有量が高いため、硫黄酸化物のみならず、窒素酸化物、煤塵による大気環境汚染が深刻である。汚染源の大きさからして、日本への影響はもとより、将来にわたって、地球的規模での環境に及ぼす影響は計り知れない。日本鋼鉄業で環境対策のために開発された代表的技術として、排煙脱硫・脱硝技術、NO_X SO_Xを発生させない焼結鉱製造技術などがある。一方、日本東北大学研究グループによるセメント結合塊成化プロセスも有効と考えられる。しかし、中国には独自の体制があり、これらの技術を直接移転しても効果が上がるとは限らない。 本研究ではこれまで研究交流を進めてきた中国各地の研究者と共同で、石炭使用に伴う環境汚染の現地調査、基礎研究と環境対策技術などの学術交流、シンポジウムの開催などの学術研究を進めてきた。効果的技術移転に関して得られた多くの研究成果は報告書にまとめられている。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 張興和: "充填層型鉄スクラップ溶解プロセスの数値解析"材料とプロセス. 13・1. 140 (2000)
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[Publications] 高橋礼二郎: "中国山西省鉄鋼業による環境汚染の現状と対策"材料とプロセス. 12・4. 869 (1999)
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[Publications] 張興和: "廃棄物高温溶融炉の数値解析"材料とプロセス. 12・4. 868 (1999)
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[Publications] P.Austin: "Computational Investigation of scrap charging to the Blast Furndce"ISIJ,International. 33. 697-703 (1998)
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[Publications] R.Takahashi: "Reaction Rate of Oxidized Iron-Scrap Briquette with Pulveriqed Coke in N_2 atmosphere"57th Iron making Conference Proceedings. 1229-1236 (1998)