1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10041137
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | Field Research |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
土肥 健純 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40130299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 隆之 国立循環器病センター研究所, 部長(研究職) (00075764)
浅野 武秀 千葉大学, 医学部, 講師 (80143311)
佐久間 一郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (50178597)
季 林紅 清華大学, 工学部, 助教授
伊関 洋 東京女子医科大学, 脳神経外科, 講師 (90119892)
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Keywords | 低侵襲手術 / コンピュータ外科 |
Research Abstract |
医用画像処理やロボット技術等の先端工学技術を応用した新しい外科的治療方法となる、「低侵襲手術」等の新しい研究分野については既に国際的に情報交換が始まっているが、海外の各国の研究状況や、国情に基づく研究意義や効果について正しく把握しておく必要がある。海外における研究開発現状についての調査研究・課題の整理:中国清華大学より関連研究者を招聘し、日本・中国における研究現状の情報交換を行った。また、アメリカにおいては予備調査として、腹部外科における最先端治療及びMRI下手術に関する先靖技術を調査・情報交換をし、臨床的にも基本的な問題意識は本国同様のレベルにあるが指摘された。また、国際学会としてCARSおよびMICCAIという2つの関連学会があるが、その中心となる研究施設における研究動向を調査した。また、中国における低侵襲外科治療の研究動向についても調査した。現在これらの施設で研究されている課題は医用画像処理、画像統合が主な課題であり、我が国では初期より認識されていた脳外科領域での術中脳組織変形問題がようやく注目され始めた段階であった。国内外を通じて腹部外科・脳外科・循環器系の外科分野においては術中の臓器内部の血管走行状態の把握や、臓器変形に対応した術前画像の補正が強く求められていた。外科治療ロボットの研究では実用化のための安全性の検討・工学側による医療現場ニーズのより詳細な把握が今後重要であると考えられた。 結語:海外に3ける先端工学治療支援技術について特にアメリカ、中国の研究者らと情報を交換し、本技術分野のニーズを検討した。基本的には同じ問題点を有して3つ、特に近年では体内臓器情報の変形・統合・可視化が重要視されている。次年度より、ヨーロッパ・北米を中心とした調査・打・ち合わせを行い我が国と海外の現状について比較検討する。
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Research Products
(2 results)