2000 Fiscal Year Annual Research Report
開発途上国の建築生産における現代建築の適応に関する研究
Project/Area Number |
10041143
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
小倉 暢之 琉球大学, 工学部, 助教授 (30117569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田上 健一 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助手 (50284956)
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Keywords | フィリピン / 近代建築 / 現代建築 / 開発途上国 / 建築計画 |
Research Abstract |
本年度は,昨年度までの調査成果に基づいて補足調査を行い,その結果,フィリピン現代建築の地元への適応について,気候に対応した設計,施行技術,そいて文化の三項目について考察をまとめた。 気候環境については,20世紀初頭における近代建築導入以降の主要な設計手法の展開を4期に分け,現存建築の設計データに基づいて考察した。施工技術については,各種工法の特徴,取り分けRC造普及の要因とその形態についてまとめ,コンクリートブロックを含めたRC造による建設形態が地元社会の建設基盤に適応している情況を解明した。そして文化的適応については,建築に関連する多様な文芸分野で展開された地域性におけるアイデンティティーの模索を検証し,併せて建築設計における地域性の表現に関する諸活動を明らかにした。
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[Publications] 小倉暢之 他: "フィリピン近代・現代建築におけるレアンドロV.ロクシンについて-その1.建築的背景-"日本建築学会大会学術講演梗概集. F-2. 321-322 (2000)
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[Publications] 小倉暢之 他: "フィリピン近代・現代建築におけるレアンドロV.ロクシンについて-その2.建築作品における地域性の表現-"日本建築学会大会学術講演梗概集. F-2. 323-324 (2000)