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1999 Fiscal Year Annual Research Report

熱帯アジアにおける野生および栽培稲遺伝資源の調査-稲の起源の総合的理解のために-

Research Project

Project/Area Number 10041162
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (A)

Section一般
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

平岡 洋一郎 (佐藤 洋一郎)  静岡大学, 農学部, 助教授 (20145113)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中村 郁郎  千葉大学, 園芸学部, 助教授 (50207867)
佐藤 雅志  東北大学, 遺伝生態研究センター, 助教授 (40134043)
上埜 喜八  東京農業大学, 生物産業学部, 講師 (30223481)
Keywords野生イネ / Oryza / rufipogon / 進化 / 遺伝資源
Research Abstract

今年度はまずミャンマーおよびカンボジアの調査を11年秋に行った。ミャンマーでは、南西部パテイン付近の野生イネを主要な対象としょた調査を行った。同国の調査は困難とされ最近ようやく各調査隊による調査の実績があがりつつあるが、それでもまだ情報不足は否めない。そこで国際協力事業団などのアドバイスにより事前に農業局との交渉を行い、パテイン付近を対象に定めた。実際には首都ヤンゴンから北方およびペグーにいたる東北地域の調査も行うことができた。
明らかになったことは以下のとおり。(1)同国の野生イネは多くが多年生型のルフィポゴンに属すると思われる。種子繁殖性は低いと思われた。(2)ルフィポゴン以外の野生イネも多く見られた。オフィシナリスは極めて多く、農民のなかにはこれを食べるものもみられた。(3)遺伝資源の喪失にあたるような顕著な現象は認められなかった。
ついでカンボヂアの調査を行った。ここではアンコールを中心とするトンレサップ湖周辺の調査に重点をおいた。明らかになったことは以下の通りである。(1)ミャンマー同様、野生イネは豊富に見られた。トレンサップ湖には多年生の浮稲性を示す系統が多かったが、農民によると乾季には背の低い野生イネが生息するということであった。興味深いことなので、機会をあらためて再調査したい。(2)アンコールワット周辺の寺院の池の中からリドレヤイを発見した。同国でのリドレヤイの発見は報告される限り始めてである。
(3)同国でも遺伝資源喪失にあたるような現象は認められなかった。
今年度は他にラオスの継続調査も行った。来年度の最終年度に向けて最終の調整を行いたい。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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