1999 Fiscal Year Annual Research Report
北米・メキシコ産キク科マリーゴールド連の分子系統と染色体進化
Project/Area Number |
10041171
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
矢原 徹一 九州大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90158048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河原 孝行 農林水産省, 森林総合研究所・北海道支所遺伝研究室, 研究室長 (90221902)
三島 美佐子 日本学術振興会, 特別研究員
渡辺 邦秋 神戸大学, 理学部, 教授 (80031376)
副島 顕子 大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (00244674)
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Keywords | キク科 / 分子系統 / 倍数性 / 2倍体化 / メキシコ |
Research Abstract |
キク科ヒマワリ連・フジバカマ連は、キク科の総種数の約4分の1、総属数の約3分の1を含む大きな群である。申請者らのこれまでの研究により、フジバカマ連はマワリ連から派生したこと、ヒマワリ連とフジバカマ連を含む単系統群は、キク科マリーゴールド連から派生したことが推定されている。本研究は、キク科の総種数の約4分の1を含むこの群が、単一回の倍数化以後の爆発的に適応放散を遂げたという仮説を検証するための、研究資料の収集を目的として実施された。 平成11年度の調査では、Nuevo Leon州、Tamaulipas州、Coahuila州などの東北部の補足調査に加え、アメリカ合衆国オザーク山地(ミズーリ・アーカンソウ州堺)で野外調査を実施し、フジバカマ連、ヒマワリ連、マリーゴールド連全体の外群となる可能性のあるMarshalliaのDNAサンプルと染色体研究用資料、および保証標本を採集した。 rDNAーETS領域による系統解析の結果から、フジバカマ連とヒマワリ連は、マリーゴールド連から並行的に独立に起源した可能性があること、マリーゴールド連が起源した時点ですでに倍数化が起き、その後さまざまな系統で並行的に染色体数の減数・2倍体化が進行したことが示唆された。matKなど他の遺伝子により、より詳細な系統解析が進行中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Ito,M.,Yahara,T.ほか: "Molecular phylogeny of the Eupatoriese (Astreaceae) estimated from cpDNA RFLP and its implication for the polyploid origin hypothesis of the tribe."Journal of Plant Research. 113(印刷中未定). (2000)
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[Publications] Ito,M.,Watanabe,K.ほか: "Phylogeny and phytogeography of Eupatorium(Eupatoriese,Asteraceae):insights from the sequence of the nrDNA ITS regions and cpDNA RFLP."Journal of Plant Research. 113(印刷中未定). (2000)
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[Publications] Soejima,A.,Yahara,T.and Watanabe,K.: "Distribution and variation of sexual and agamospermous populations of Stevis(Asteraceae:Eupatoriese)in the lower lattitude, Mexico."Plant Species Biology. 15(印刷中未定). (2000)
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[Publications] Watanabe,K.,Yahara,T.,Soejima,A.,and Ito,M.: "Mexican species of the genus Stevia(Eupatorieae,Asteraceae):chromosome numbers and geographical distribution."Plant Species Biology. 15(印刷中未定). (2000)