1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10041175
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | Field Research |
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
村井 実 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授 (80117267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古賀 庸憲 科学技術振興事業団, 特別研究員
駒井 智幸 千葉県立中央博物館, 学芸研究員 (20260242)
松政 正俊 岩手医科大学, 教養部, 助手 (50219474)
武田 哲 東北大学, 理学部・付属臨海実験所, 助手 (50171640)
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Keywords | 捕食 / ムクドリモドキ / シオマネキ / 非対称 / 転石地 / ウエービング / 血糖値 / 血中乳酸値 |
Research Abstract |
ムクドリモドキの1種によるシオマネキの捕食の研究では、次の4点を調べた。放浪個体が定住個体よりも多く捕獲されるかどうか;放浪個体の性比;放浪個体では、雄は雌と違い近くの穴に逃げ込もうとしても持ち主に阻止される;定住雑では、pi11ar(巣穴の入り口に作る土の構造物)を持つ雛は持たない雄よりも捕獲されにくい。研究は継続中で、これまでのところ、鳥が走って捕獲することが多く、これは穴に逃げ込めなかった雄が捕食されるケースが多い可能性が高い。 シオマネキ雄の非対称の研究では、大きいはさみ側にstyleを持つUcasty1iferaのウエービングのデータを収集し、雄の標本を採集した。Ucapanamensisの採餌生態を調べた。本種は海岸の転石地に生息している、特異な種のシオマネキである。ウエービングによる血糖値と血中乳酸値の変動に関する研究では、ウエービングを抑制できるよう実験的に行動を操作して、血リンパ液を50マイクロリットル各雄から採取した。ウ工ービングの機能の研究では、求愛された雌の卵巣成熟度を調べ(交尾のためにペアーになった雌の産卵までの日数で、ペアにならなかった雌は未成熟とした)、その雌に対して雄の行ったウエービングの時間を測定した。また同じようなデータを雄の発音時間についても収集した。ほとんどの調査では、データを現在収集中である。またデータの収集を来年度も継続して行う予定である。
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