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1998 Fiscal Year Annual Research Report

先天性シャーガス病の疫学、病因、病態に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10041206
Research Category

Grant-in-Aid for international Scientific Research

SectionField Research
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

竹内 勤  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00051847)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 神谷 利明  クリスチャン大学, 医学部, 教授
関 健介  杏林大学, 保健学部, 助手 (40286430)
堀尾 政博  産業医科大学, 医学部, 講師 (90131937)
福田 恵一  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20199227)
三浦 左千夫  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30051858)
Keywordsボリビア / サンタクルズ県 / 先天性シャーガス病 / Trypanosoma cruzi / Triatoma infestans / Strout法 / 血清疫学的調査 / 臍帯血
Research Abstract

ボリビアにおける先天性シャーガス病の疫学的状況を明らかとし、総合的に先天性シャーガス病の発生要因を検討すべく、サンタクルズ県の流行地アバポ地区、および県立産科病院での出産児について本疾患の臨床と感染に拘わる環境要因などについて現地調査を行った。その結果(1)アバボ地区をパイロット調査地とし、血清疫学的調査、直接法(Strout法)による血液からの虫体検出、臨床的検討(心電図測定)を行ないTrypanosoma cruzi(T.cru-zi)の感染状況とシャーガス病の流行を明らかにした。その結果、アバポ地区においては0〜10歳で既に36/47(76.6%)とT.cruziに対するIgG抗体が認められ、更に1gM抗体も同一グループの約24%に認められた。同時にこの地域におけるサシガメ(Triatoma infestans)のT.cruziの感染状況を調べたところ77.8%と高率であった。この地区においては常時サシガメによる感染が繰り返されていることが示唆された。(2)上記のような流行地を周辺部に持つサンタクルズ産科病院において妊産婦における血中のT.cruziの出現状況と新生児への感染の有無との関連を検討すると同時に、感染に係わる環境要因(家屋構造など)をも併せて検討した。その結果、母親が抗体陽性者数609/1936出産総数(31.46%)、出産時に臍帯血よりT.cruziが検出された者30/609=4,93%、1/579=1.73%(10日目の健診でT.cruzi虫体検出)。これらを先天性シャーガス病と診断して現在なおその臨床経過、治療後の血清免疫学的経過について検討中である。予想される成果:本疾患に関してはその臨床的・血清免疫学的情報に乏しく、長期にわたる経過観察がされた例は無く多くの情報が得られるであろう。また新生児より分離したT.cruziと、患者あるいは患者の居住環境より捕獲したサシガメより得られたT.cruziの生物学的特徴に関して近隣諸国のT.cruziと比較検討し、当該国の先天性シャーガス病の発生要因を明らかにする。

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Published: 1999-12-13   Modified: 2016-04-21  

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