1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10042009
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
和氣 徳夫 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50158606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 貴雄 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (10304825)
加藤 聖子 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (10253527)
西田 純一 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (40264113)
加藤 秀則 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (60214392)
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Keywords | 絨毛癌 / 胞状奇胎 / がん抑制遺伝子 / 7番染色体 / インプリンティング遺伝子 |
Research Abstract |
1) インドネシア・パジャジャラン大学との協同研究を円滑に推進し、絨毛癌発生の分子機構を解明するため、平成10年5月8日〜6月6日及び9月5日〜10月3日の2回にわたり、共同研究者であるパジャジャラン医科大学ヌルハリム・シャヒブ教授を招聘した。DNA、RNA及び蛋白抽出法並びに分子生物学的解析技術を修得した。さらに加藤秀則が12月9日〜12月15日、松田貴雄・上岡陽亮(研究協力者)が3月19日〜3月22日までパジャジャラン医科大学を訪問し、絨毛癌及び胞状奇胎の発生状況の把握及びサンプル収集を行った。 2) 我々はヒト正常細胞由来単一染色体を絨毛癌細胞へ移入し、顕著な細胞形態変化、細胞増殖特性及び造腫瘍性の抑制が誘導されることを明らかにしている。このため、絨毛癌抑制遺伝子が7番染色体上に存在すると推定している。このため、正常妊娠或いは胞状奇胎に由来する絨毛癌組織DNAを用い、DNA、の変化の有無を解析した結果、7q11.22領域に両側アリルの欠失が高頻度におこっていることが判明した。7q11.22をカバーするBACコンティグを作成し、絨毛癌細胞へ導入し、ヒト7番染色体単一移入時と同様の変化を示すリバータントを現在回収している。 これらの研究を通して絨毛癌細胞の造腫瘍性を抑制するBACクローンを既に同定した。 3) 正常妊娠絨毛及び胞状奇胎からDNAを抽出し、RLGSを行った結果、父親由来特異的にメチル化をうけ、胞状奇胎の表現型形成に関与する遺伝子の部分的構造を明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Mastuda. T., at al: "Human chromosome 7 carnes a putative tumor suppressor genes(s) involved in chonocarcinoma" Oncogene. 15. 2773-2781 (1997)
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[Publications] Wakw, N., et al: "Genetics of gestational trophoblastic disease." CME Journal of Gyneclologyic Oncology. in press.
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[Publications] Wake, N., et al: "Genetics of gynecological cancer: molecular events implicated in trophoblastic neoplasia development." New insights in Gynecology and Obsterics. 38-45 (1998)
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[Publications] Wake,N.,et al: "Involvement of IGF2 and H19 imprinting in choriocarcinoma development." International Journal of Gynecology and Obsterics. 60,1. S1-S8 (1998)
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[Publications] Kato, K., et al: "Oncogenic Ras modulates epidermal growth factor reponsiveness in endometirial carcinomas." European J. Cancer. 34,5. 737-744 (1998)
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[Publications] Shimizu, A., et al: "CyclinG Coontributes to G2/M arrest of cells in response to DNA Damage." Biochemical and Biophysical Research Communications. 242. 529-533 (1998)