1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10042012
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
米澤 傑 鹿児島大学, 医学部, 教授 (10175002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 能文 鹿児島大学, 医学部, 助手 (90244227)
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Keywords | 膵癌 / 肝内胆管癌 / 胃癌 / 大腸癌 / ムチン / 遺伝子発現 / 分子病理学 / 癌患者の予後 |
Research Abstract |
本年度、サンフランシスコのYoung S.Kim教授との共同研究では、ヒトの膵や肝内胆管の浸潤性癌と膨張性癌におけるムチン抗原発現の研究をさらに推進し、シアル酸を特異的に切断するシアリダーゼによる組織切片の前処理の後の各種ムチン抗原の免疫染色により、コア蛋白と糖鎖の結合状況を解析した。さらに、肝内胆管癌については、ムチン抗原の発現パターンを加味した新しい分類法を提案し、その分類法が患者予後ともよく相関することをも明らかにした。 ミネアポリスのSamuel B.Ho準教授とは、胃癌におけるリンパ節でのマイクロメタスターシスをRT-PCRで検出することを試み、通常のHE標本でのリンパ節の観察よりは、RT-PCR法がはるかに高感度にマイクロメタスターシスを検出できることを証明し、さらに、RT-PCRでの検出は、免疫染色を併用した場合よりもかなり高感度であることを明確にした(Gastroenterology 116:A422-423,1999)。 また、さらなる先端研究交流推進の為に、研究代表者の米澤 傑が、平成11年10月29日から11月8日まで米国を訪問し、オマハのMichael A.Hollingsworth準教授との詳細な共同研究計画の打ち合わせを行い、今後、MUC1ムチンの構造の各ドメインの働きを明確にする共同研究に着手することとした。ことに、これまで不明であったMUC1ムチンの細胞内ドメインの機能解明の研究も進行中である。 一方、ちょうど米国カンザスシティに留学中の、中国第四軍医大学(西安)の王 福安 教授とも会見し、大腸癌におけるムチン抗原発現の免疫電顕による超徴形態的研究の研究結果の整理を行い、論文作成の主な部分を終了した。 癌周囲の間質反応については、大腸でのadenoma-carcinoma sequenceにおける腫瘍の進展とpericryptal fibroblast sheathの減少に密接な関連性があることを見出し論文として発表した。さらに、大腸腫瘍におけるMUC2ムチンの発現と細胞増殖因子Ki-67のlabeling indexには逆相関があることも明らかにした。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Sagara M,et al.: "Expression of mucin 1(MUC1)in esophageal squamous cell carcinoma:Its relationship with prognosis of the patients"International Journal of Cancer. 84. 251-257 (1999)
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[Publications] Yonezawa S,et al.: "Gene expression of gastric type mucin(MUC5AC)in pancreatic tumors:Its relatiobship with bilological behavior of the tumors"Pathology International. 49. 45-54 (1999)
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[Publications] 内倉 敬一郎、他: "上部・肝門部胆管癌における肝側切除断端の癌関連糖鎖抗原発現と吻合部再発の関連性"日本消化器外科学会雑誌. 32. 819-824 (1999)
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[Publications] Li A,et al.: "Immunohistochemical analysis of pericryptal fibroblast sheath and proliferating epithelial cells in human colorectal adenomas and carcincmas with adenoma components"Pathology International. 49. 426-434 (1999)
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[Publications] Higashi M,et al.: "Expression of MUC1 and MUC2 mucin antigens in intrahepatic bile duct tumors:Its relationship with a new morphological classification of cholangiocarcinoma"Hepatology. 30. 1347-1355 (1999)
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[Publications] 米澤 傑: "膵癌に発現するムチンの特徴"消化器科. 30. 70-79 (2000)
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[Publications] 米澤 傑、他: "日本人の病気と病理学(病理と臨床 第17巻臨時増刊号)(分担執筆)"文光堂 東京. 1 (1999)